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| ●玄米の持つビタミンB群 人体は「食の化身」です。したがって、真の健康造りは、「食」の探究を離れてて存在しません。健康の原理は、「食」と共にあります。 しかし、今日の現代栄養学が、動蛋白摂取の偏重に傾き、とりわけ牛乳の摂取を奨励し、これがカルシウム摂取に大いに役立っていると宣伝しているのは、何とも不可解の限りです。 むしろ、牛乳の飲用はマイナス面が多く、また、牛乳は日本人向きの食品ではありません。更に牛乳からは、白血病ウイルスも発見されており、世界の最先端を行く医学者達がこれを指摘しているのにも関わらず、日本では、牛乳神話が実しやかに信じられ、旧態依然の牛乳信仰が続いていることは非常に残念なことです。 また健康を左右するのは、スポーツをしたり運動をすることではなく、根本は正しい食生活にあります。 一方、食生活は健康を左右すると言う考え方がありますが、「では、何故そうなのか?」という、踏み込んだ質問をすると、これに明確に答える人は殆ど居ません。 こうした現実下に、巷では「間違いだらけの栄養学」が流布されているのです。 そして、多くの日本人は「正食」と「雑食」の違いを殆ど理解していません。 「正食」とは、これまで日本人が食体系にして来た「玄米穀物菜食」を主食とし、また「近海で取れた小魚魚介類」を副食として、「夫婦アルカリ論」に基づいたカリ塩とナトロン塩のバランスの採れた食事を云います。
一方、「雑食」とは、明治維新以降、西洋化の波に押し流され、獣肉・鶏肉・高級魚肉や乳製品などを摂取して白米や白パンを食し、ナトロン塩が非常に多くなった体質をする食事を、雑食と云います。
以上の事がらを厳守すれば、健康上のトラブルは起らないものです。 さて、白米食がビタミンB1欠乏症から、脚気を引き起こすのは周知の通りです。今日では江戸中期の頃や、明治期に比べて典型的な脚気という病気は珍しくなりましたが、それに近い症状として、「疲れ易い」「遣る気が出ない」「根気が無い」「落ち着くがない」「イライラする」「怒りっぽい」「沈みがち」「不安を感じる」『食欲が無い」「拒食傾向にある」などは、明らかにビタミンB群の欠乏症と云っても過言ではありません。 こうした症状は、心因的に考えれば、精神障害の初期と看做されますが、心身の無気力症状は、まずビタミンB群の欠乏症から、心因的な神経症や精神分裂病(現在では人権擁護の立場から「統合失調症」というが)へと移行していきます。そして、初期状態である潜在的な脚気症候群は、肉体的には脚気症状を起しませんが、心因的には、脚気症状であり、こうした事を見逃すと、神経症や精神病へと移行します。 こうした初期症状を解決するには、ビタミンB群の補給なしには解決しません。「疲れ易い」とか「根気ない」と感じたら、自分自身で「潜在的な脚気症候群ではないのか?」と疑ってみて下さい。白米や白パンを主食にした、日に三度の食事をしていたのでは、こうした状態から脱出することは不可能です。 ●健康の極め手は玄米から 玄米は生きた米でる。その証拠に、玄米を畑に撒くと発芽します。これこそが生きた米の証拠です。ところが、精白米を畑に撒くと発芽しません。これは既に死んでしまった米であり、悠揚な栄養分を総て取り除いた、死んだ米であるからです。白米は、一種のカスであり、ただの澱粉の塊であるからです。 生きた穀物は、人体の健康維持に大いに役に立ちます。健康を維持し、長寿を得るには、本物の未精白穀物を食さなければなりません。 ところが、現代は食べ易さ、美食の観点から、一番有用な因子を精白して取り除き、米に操作を加えて精白して食べています。こうした本来の米の姿を変えて、食しているのです。これが食に誤りを齎し、種々の慢性現代病が姿を顕わすようになったのです。 さて、玄米は生理機能の運営の為に必要な成分を総て含み、どの食品よりもバランスがとれています。 その証拠に玄米を食すると、「玄米食を始めてこれまで引き摺っていた慢性病が治った」とか、「玄米食で肌荒れが治った」あるいが「春先の襲う花粉症が完治した」などの、様々な好例が報告されています。これらは未精白穀物がベースになって体質改善の土台になって派生したものです。 人間は体力改善よりも、病気に罹っても直ぐに治るという、体質改善を優先しなければなりません。体力増強などは、一種の予防医学の考え方であり、体力があっても、伝染病地域で感染すれば、それは一溜まりもありません。要は、同じ伝染病地域にいても、病気に罹る人と罹からない人、あるいは罹っても直ぐに治るというのが重要なのです。そして「直ぐに治る」というのは、体力が決定するのではなく、「体質」が決定するのです。したがって体質を、食によって改善しなければなりません。 本質的な体質の改善は、日本人の場合、未精白穀物が最適であり、玄米食を始めると、これまでの慢性病を改善し、健康な状態に急ピッチで改善していきます。これは玄米そのものに、人体生理に必要な、有用因子を総て満たしていると言う証拠になります。 そして玄米食を始めるに当たり、各種の雑穀類を加えることで、「完璧な理想食」となります。 雑穀は玄米以上に野性味が強く、各々に非常に優れた成分特性を持っています。更に弱体組織を是正する大きな力があります。玄米ご飯あるいは玄米雑穀ご飯は、実に美味しい物です。これを美味しくないと思っている人は、ただの食わず嫌いか、美味しい調理法を知らない為に、「玄米は食べ難い」となってしまうのです。 さて、玄米が如何に優れているか、無機成分の「夫婦アルカリ」から考えてみましょう。 「夫婦アルカリ」とは、明治の陸軍薬剤監の石塚左玄が提唱した理論です。 それは食物の化学的な成分の中の無機塩類やミネラルが様々にある中の、ナトリウムとカリウムに、石塚左玄は着目し、これを「夫婦アルカリ」と名付けたのです。 つまり「夫婦」とは、「陰陽で一組」とする考え方で、食物の性質を決定する為の大きな役目を果たしています。これは明治期の流行であった蛋白質、脂肪、炭水化物の三大栄養素の比率を問題にするドイツ流の栄養学に対して、石塚左玄の提唱は「ミネラル栄養学」というものでした。 ミネラルには他に、マグネシウム、カルシウムなどの元素が数多く含まれているのですが、石塚左玄はその代表として、カリウムとナトリウムに注目したのです。 また、「差数」とは、「夫婦二塩」のアルカリの差数をいうのであって、その差数が「近い」とか「遠い」とか、「差数のバランスが良い」という表現をしています。 各々の食品の中には「カリ」と「ナトロン」との成分比率が、例えば、玄米ではカリとナトロンとの比率は5対1であり、カリの百分中、0.2でナトロンは0.04です。この数値から、0.2−0.04=0.16という数値が得られます。この数値が「差数」なのです。
しかし、自家製秘伝の玄米雑穀ご飯として、創意工夫により、ハト麦・玄麦・粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・小豆・大豆・粳米(うるちまい)・赤米・黒米などを入れたり、ヒジキや蒟蒻(こんにゃく)を入れて五目ご飯として献立に色彩を添える事も出来るのです。 |