平成8年2月に、22日間の断食を遣った断食をした《癒しの杜の会》主宰。
 断食により、身体機能がリフレッシュされ、体質が改善されます。

 さて、「酵素」は植物エキス醗酵飲料で、多種類の植物エキスを自然醗酵させ、液状タイプにした健康食品です。
 植物由来や醗酵由来の微量成分が消化・吸収によく、多種類の植物エキスは、バランスよく含まれているため、体内環境を正常に保つ働きがあります。


●酵素を使った3日間断食

 世の中には、いろいろなダイエット法が流行し、多くは医学的根拠のない、偏ったものばかりです。「健康法」とか「ダイエット法」と謳(うた)っていても、多くは独断と偏見に充(み)ちた健康法であり、また危険と背中合わせのダイエット法です。
 そして悪質なものは、サプリメントブームの波に乗って健康食品を大量に買わせて、これを使用すれば「痩せる」と謳っていることです。無理なダイエットは、その直後一時的に痩せても、直ぐにリバウンドの魔の手に絡め取られ、また「旧(もと)の木阿弥(もくあみ)」に戻ってしまいます。

 そこで《癒しの杜の会》でお奨めしたいのが、「酵素」の優良酵素を使ったミニ断食です。「酵素」は何処の薬局にも売られている大高酵素の食品です。この食品を使って、「3日間のミニ断食」に入ります。
 現代人は、体内に入れ込む健康法ばかりに眼を奪われていますが、実は体内に取り込むよりも、体内に蓄積された重金属や老廃物を、「出す健康法」に目を向けなければならないのです。

 まず、ミニ断食によって、慢性病が改善されていくプロセスをご説明致しましょう。
 断食すれば、慢性病の人が99%まで下がります。また血圧が下がるばかりでなく、断食により自然治癒力が働き、慢性病そのものが改善されていくのです。それは次の理由によるものです。

これまで腸壁内に腐敗物質として溜め込まれた宿便や黒便が排泄される。
躰の無駄な脂肪やタンパク質が燃焼される。
血液やリンパ液が浄化される。
動脈の効果が柔らぎ、筋肉圧が解消され、動静脈の副合管(動脈の毛細血管から静脈の毛細血管に移行される箇所)である、グロミューが開発される。
心臓や腎臓などが正常に戻る為に、相乗効果として心臓や腎臓などの臟噐も改善されていく。

 健康の為に「痩せたいと思っている人」は意外に多いものです。そこで最も有効なのが、「ミニ断食」であり、《癒しの杜の会》では、断食メニューを「3日間」と定めて、誰にでもできる簡単な断食をご紹介しております。

 まず、「三日間と謂(い)う簡単な断食」であっても、断食をすることにより、基礎代謝が良くなります。
 人間は生活現象を営む為に、必要なエネルギーは体内で起る化学変化によって得られていますが、この場合の消費エネルギーが、生命を維持する直接なエネルギーと、それに附随する活動の為に必要とするエネルギーを合計したものを「基礎代謝」と呼んでいます。これは生命を維持する為の最小の熱発生量です。

 つまり、基礎代謝は精神的にも肉体的にも、一切の作業を止め、消化器も消化吸収の仕事を止め、休止した状態において、心地よい環境の中で、生きていく為に必要なエネルギー代謝であり、これは空腹時において顕われます。

 さて、断食をすると「痩せる」というのは、体内のタンパク質や脂肪を燃焼させて痩せて行くわけですが、問題なのは、脂肪をより多く、効果的に燃焼させる方法です。一般の断食では、タンパク質と脂肪の両方を燃やす為、この種の断食はある意味で、非常な「辛さ」を覚悟しなければできるものではありません。
 したがって、「三日坊主」どころか、多くの人は「半日」でギブアップしてしまいます。こうした事が起こるのは、多くの人が過食や動蛋白摂取に慣れ過ぎていて、その為に「空腹に耐えきれない」ということです。

 三度三度に食事をして、何か食べ物が胃の中に充たされていないと、貧血状態になったり、落ち着かずに、イライラして感情を露(あらわ)にする現実が横たわっているからです。
 街の至る所には、種々の看板を掲げた食べ物屋があり、コンビニがあり、ファミレスなどが立ち並んでします。過食することに危険を感じない、無知な大衆を絡め捕ろうとしています。
 何処へ行っても24時間、食べ物が口に入る環境があります。これが現代人を、一層、「空腹トレーニング」に対し、ひ弱にしているのです。

 また、現代栄養学の食指針もあって、「一週間も、二週間も、何も食べ物を摂らなければ死ぬ」とか、「肉と野菜はバランスよく、一日30種類以上の副食としての御数(おかず)を食べる」などの、全く人体のメカニズムを無視した論理が罷(まか)り通っている為、多くの日本人は、これを妄信している実情があります。
 その為に「断食」と聴くと、異端者の話を聞くように、眉間(みけん)に皺(しわ)を寄せ、眉を顰(ひそ)めるのです。しかし、こうした思考は偏見に充ちていますし、本来の医学を無視した考え方と言えましょう。

 さて、《癒しの杜の会》がお奨めする「三日間のミニ断食」の目的と断食法は、次のようなものです。この断食法で断食をやれば、断食特有の貧血や眩暈(めまい)や倦怠感などは起こらず、仕事や学業をやりながら実践する事が出来ます。これは酵素である「酵素」にある程度のカロリーがあり、これが少なからず、活動エネルギーの役割を果たすからです。
 また、断食道場などで起こり易い事故も殆ど皆無であり、断食明けも、僅か前後に一日間だけ補食期間を設けるだけで、その後は速やかに普通食に戻して生けます。

【断食をする目的】

日頃疲弊(ひへい)した過食気味(一日三食以上の食事は食養道からいって紛れもない過食)の胃腸を休めることを目的とし、正常細胞の活性化を促す。また、ガン発症の予防となる。
体内に蓄積された動蛋白が齎(もたら)した有害物質・腐敗物質・その他の老廃物を排除して血液状態と、血液の循環を良好にする。現代栄養学の食指針を妄信している人は、肉などの雑食をしている為、その多くの人が、血液を汚染している。
体脂肪を多く燃焼させることで、軽快な体躯(たいく)を造り上げる。



【3日間ミニ断食法】

起床直後
起き抜けに、まず350ml程度のコップで、ミネラルウォーターを1〜2杯飲む。
朝の補食
玄米スープか野菜ジュースを200mlと、「酵素」を90mlを飲用する。
昼の補食
玄米スープか野菜ジュースを200mlと、「酵素」を120mlを飲用する。
の補
玄米スープか野菜ジュースを200mlと、「酵素」を90mlを飲用する。

 以上は標準的なミニ断食の一日のメニューです。また、一ヵ月に1回の割り合いで行うと、一度手に入れた健康が持続されます。
 健康法として実行される「3日間ミニ断食」は、体細胞の新陳代謝を活発にさせる為に行うものであり、これを実行する際は、一日に約2リットル程度の良質水かミネラルウォーターを飲用して、常時水分の普及をして下さい。このミニ断食メニューを実行すれば、多少人によって異なりますが、だいたい4〜5kgの体重が堕(お)ちます。

 また、空腹を感じる場合は、市販の無添加の野菜ジュースなどを飲用するのも、無理なく断食が出来て、より効果的となります。暴飲暴食で胃を荒らしている人は、胃拡張状態か胃下垂状態にあり、胃が痛むことがありますが、この場合は「大根卸し」の卸し汁を飲めば、多少の痛みが和らぎます。


【断食終了後に摂取したい薬用効果食品】
 過剰なコレステロールを取り除く食品としては、昆布(こんぶ)や和布(わかめ)などの海藻類、胡麻油などの植物油、椎茸(しいたけ)など茸類を摂る。
 血圧を下げる食品としては、そば粉、胡麻、胡桃(くるみ)、ナッツ類を摂る。
 浄血によって血圧を正常化する食品としては、味噌、青菜類、人参、小豆、玄米などを摂る。

健康は、粗食・少食であることが好ましい。普段から「腹六分」を心掛け、暴飲暴食を避けて血液を汚さないように注意したいものである。
 ちなみに「粗食」とは、肉や食肉加工食品、牛乳、乳製品、油脂類、白砂糖類などの現代栄養学で謂
(い)う食品に対して「貧しい食生活」という意味ではない。「粗食」こそ、日本と言う、四季折々の自然の豊かさが齎(もたら)した気候と風土から生まれた「素晴らしい食生活」という意味である。(写真は玄米・雑穀ご飯を主食に、納豆、冷奴、骨ごと食べられる小アジの南蛮漬、味噌汁の副食)

 以上を肝に命じて実行すれば、体質が良くなり、慢性病が改善されるばかりでなく、その他の疾患も改善されていきます。
 健康を維持し続ける為には、「3日間ミニ断食」を毎月一回は定期的に実行したいものです。


【断食終了後は便通が良くなる】
 断食をした後、粗食・少食の「正食」に切り替えると、非常に便通が良くなります。その興味深いところは、便通の良さと、その便の多いことです。
 肉や牛乳や乳製品などの油物を摂っていると、毎日便通がある人でも、便の量はそれほど多くありません。しかし、3日間のミニ断食をし、その後、粗食・少食の正食に切り替えると、便通が以前よりずっとよくなり、排泄される便の量が多くなります。

 これは腸の蠕動運動(ぜんどう‐うんどう)が少食により、活発になったからです。
 大飯を喰らう大食漢は、毎食事に大飯を食べると、トコロテン式に前の便が押し出されて、それで排泄されると錯覚している人がいますが、これは大きな間違いです。このような考え方をする人は、少食で便通が良くなるという、肝心な蠕動運動を作用を見逃し、かつ空腹トレーニングの事実を理解できないのでしょう。

 しかし事実は、少食ほど便通は良くなり、排泄される便の量は以前に比べて多くなるのです。これは蠕動運動の結果、腸内に停滞していた古い便秘の元凶であった宿便も、一緒に排泄される為です。反対に大食ほど便秘の原因を齎(もたら)します。

 大食をすると、体内に取り込まれ、送り込まれた大量の食物を処理しなければならなくなる為、胃腸は過労の状態に陥ります。それにも関わらず、更に過食を続けると、次第に胃腸の力は衰えて来ます。その為に完全な排泄が不可能になり、腸管の一部に便が老廃物として停滞し、この状態が長く続けば、便秘と謂うことになります。便秘は、宿便の量を殖(ふや)すばかりで、これが徐々に溜まると、バケツにして半分以上も溜まってしまいます。これが少し動いても、きつく感じる疲労の原因となります。

 動悸や息切れも、此処から起り、大食は胃腸ばかりでなく、心臓にも大きな負担を与えます。
 一方、断食をして、その後、少食に切り替えますと、胃腸の負担は軽くなり、その為に身体の機能は完全に発揮されますから、消化吸収も、排泄能力も一段と良くなるからです。そして、この場合、白米よりも玄米の方が遥かに便通もよく、またその便の量も多くなるのです。

巧妙に和食に似せかけた欧米食ベースの食事に騙されるな。

 慢性病の原因をつくる生活習慣の誤りは、現代栄養学が謂う、「何でも食べよう」式の、「一日30品目を好き嫌いなく何でも食べ、肉と野菜をバランスよく摂る」としているところに病根が巣食っています。
 特に、肉や牛乳、乳製品や鶏卵類を多食することは、直接的には胃腸に負担を与え、間接的には活動する為の心臓に負担を与えて心臓肥大症を招きます。
 したがって、粗食・少食に切り替える必要があるのです。


【現代の油だらけの食事を見直そう】
 さて、昨今は多忙と仕事に追われ、食事が実に不摂生になっているのが、「現代」という時代の特長です。こうした情況下、ただ多忙や仕事に追われて、それに流されるような生活をしていると、思わぬところから生活習慣病の病魔が頭をもたげます。

 特に、昼食は外食と謂うサラリーマンの食生活は、実に不摂生の限りです。外食をすれば当然のように油脂類や白砂糖類の多い、「油だらけの食事」から免れません。この「油だらけの食事」こそ、成人病や現代病を惹(ひ)き起こす元凶なのです。外食については、そのレシピや化学調味料の使用法について無関心ではいられませんし、外食にこそもっと注意を払うべきでしょう。

 出来るだけ外食する回数を少なくし、「玄米雑穀ご飯」の弁当持参で、昼食も、もちろん昼食も「粗食」に心掛けるべきでしょう。ここで言う「粗食」とは、欧米食に比べて「貧しい食事」と謂うことではありません。
 粗食とは、「蔬食(そしょく)」のことであり、「蔬菜(そさい)」のことで、季節折々の、旬の新鮮な野菜や青物のことをいいます。日本人は旬の穀物や野菜類、それに旬の魚介類を食べて来た食体系を持っています。この実践において、「粗食」と呼称するのです。

 また、カロリー計算ばかりを気にする現代人の食事ですが、本当に正確なカロリーや栄養価を計算することは、甚だ不可能に近いものです。

 例えば、糖尿病にしても、実際には食べ過ぎが原因とは考えられないからです。昨今、蔓延する糖尿病は、食べ過ぎが原因と言われていますが、食事の量としては、日本人が昭和30年代以前の食事の量に比べれば、昔の方が多く食べていたと思われます。

 したがって、問題は食事の内容にあると思われます。
 また、昨今は「減塩」ばかりが問題にされていますが、本来の日本的なご飯中心の食生活であれば、ある程度の塩分は必要なのです。一方、肉類で充分なナトリウムを摂るアメリカ的な欧米食であるならば、減塩は至って深刻なものになり、食肉やチーズなどの乳製品には極めて減塩の必要性は出てきます。
 したがって、塩分の摂り過ぎで、例えば高血圧になったというのは、冷蔵庫の普及がまだ充分でなかった昔のことであり、今日の高血圧症などの原因は、別のところにあるのです。

 一方、精神的な面でも、毎日の食事ことにカロリーや塩分の計算をするのは大変に負担ですし、またこうした計算は正確に計れるものではありません。むしろ、献立や調理法に工夫が必要なのです。
 また、食の情報が溢れている現代、「自然食」という言葉に踊らされる時代でもあります。

 確かに食品添加物や農薬汚染は問題ですが、自然食品の名を借りた食品メーカーが一般国民を踊らせていることは周知の通りです。自然食品にこだわって、踊らされてばかりいると、却(かえ)って不自然な方向に走らされてしまいます。

 食事は、食にこだわって、食事を美味しく食べられないというのでは本末転倒です。こうした愚を冒さない為にも、美味しく食べる為に、日本の四季折々の「粗食」に心掛け、単に「詰め込む栄養学」に振り回されるのではなく、「出す栄養学」に心を配りたいものです。