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みそぎ祓いとしての断食

 現在、日本における有疾病率は、国民の五人に一人と謂(い)われます。そして、その五人中の一人は、難病・奇病に悩まされる病人であり、何らかの体調的な不調を訴えてるという状況にあると言う事が報告されています。

 これは全く異常な事であり、日本は世界最高の医療水準にあると謂われながら、病人が増え続けると言う現実は、一体どう考えたらよいのでしょうか。
 どこか、何かが、間違っていると言う他ありません。

 さて、有疾病率が増加の一途にあるという現象の裏には、まず、「食の誤り」による食事の乱れや、食への慎むを忘れたという事が、第一に上げられます。

 次に、医学の進歩によって、「新しい病気が発見された」「新薬の副作用が出始めている」「精神的不安定が起こり易い社会構造が出現している」「公害汚染等の発生によって、人間社会を蝕み始めた」「家庭教育の歪みから、心身ともに畸形
(きけい)化された青少年が増え始めている」等が上げられ、しかも、一旦病気に罹(かか)れば、中々治りにくいと言う現実が生まれています。
 一体こんな状態は、いつから始まったのでしょうか。

 私たち人間の細胞は、食べ物によって造られています。日常の食べ物が、細胞を造り、血を造り、骨を造っているのです。
 この事から、人間はまさに「食の化身」であるという事が言えます。

 その人が日常何を食べているかで、その人の人間性や考え方が現れ、同時にその人の霊質や霊的神性までが、そこに現れます。
 動物性の食品は霊的波調を粗くします。したがってこうした食品を、日常食している人は、霊的波調が粗く、低く、その食べ物と同じ程度の低き波調と交流する事になり、この交流によって病気が派生します。

 現代人は、美食と過食で肥り過ぎ、色々な慢性病を抱え込んだ人が多くなりました。特に、動蛋白過剰摂取は、現代の難病・奇病を益々治りにくくしています。

 一方、植物性の食品は、霊的波調が細やかで、こうした食品を常食にしている人は、その霊的波調が細やかで、高次元世界の細やかな波動と交流する事が出来ます。

 低い波調の人は、低い霊と重なり合いますから、頑迷で、先入観が強く、暗い固定観念を中々捨て去る事が出来ません。こうした状態が、憑衣・憑霊現象を盛んにさせます。いつまでもこうした「こだわり」を抱いたまま、現代人は、人生を終える人が少なくありません。

 食が乱れ、霊魂の波調が粗くなれば、それによって、粗い低級な霊と交流しますから、その霊は、祈祷等で幾ら追い払っても、他のものが代わりに取り憑き、結局、堂々回りを繰り返して、常に「兇
(わる)いメグリ」の中で、憑衣・憑霊され続けなければなりません。
 そしてそこには、「血の穢
(けが)れ」という現象が起こります。
 この「穢れ」を取り除く為には、食への慎みを忘れず、食を乱さない事です。

 また「穢れ」を消去する方法に『断食』というものがあり、体内の無駄な不燃物を燃焼させる方法として、「一時的に食を断つ」という方法があります。

 まず、断食は正しい方法で、良き指導者について、段階を踏んで行なわなければなりません。
 心に悩みをもたれる方、身に病気をもたれる方は、勇気と忍耐を以て、断食を実践される事を御薦めします。そして一時も早く、今までの忌わしい重荷を降ろして、身軽な体躯に戻る必要があります。




●断食すると胃腸の悪い人やその他の病気が治る仕組み

 人間の躰には、食物を「消化する働き」と、これを「吸収する働き」と、吸収されたものを「燃焼する働き」と、更には燃焼された残りカスを「排泄する働き」の四つがあります。

 しかし断食をすると「消化」と「吸収」の働きが不要になり、後に残る「燃焼」と「排泄」のみが残されます。口から食物を入れる事を休みますから、体内にあった余分な脂肪分やタンパク質や、日頃は体内に止まって燃焼できなかった老廃物を排泄し出します。
 排泄される多くの老廃物は、組織や細胞内の腐敗菌や病毒素であり、これを悉々(ことごと)く燃焼し、排泄してしまいます。
 これは体内を掃除する禊(みそぎ)ですから、躰は洗心浄体となり、清浄無垢な躰になります。

 断食をすると、体内の赤血球の活動は盛んになり、断食をして約二週間目ほどが、その活動においても、その数においても最高頂になる事が確認されています。更に、余分な贅肉や、脂肪や宿便と言ったものを体外へ排泄し、病毒や病素までもを排泄し、不要になった細胞は滅失してしまいます。
 これにより大抵の病気は好転し、以前の肥っていた時よりも、躰が軽くなってより一層健康になるのです。

 適当な断食を二、三週間続けると、腹部の贅肉がとれて極端に凹む頃、七、八年から数十年を腹中に溜め込んでいた、滞留の宿便や黒便、砂便や結石、脂肪塊、寄生虫、仮性糞石、粘液毒素、そのたの病原菌が排泄されます。
 これによって人間は、生まれて初めての「禍の重荷」を降ろしたような晴れ晴れとした軽い躰になり、また頭の中まではスッキリした状態になります。
 同時に腸管に停滞していた老廃物が排除されて空っぽになりますから、腸の蠕動(ぜんどう)運動は快調となり、まず便秘症が一気に解消してしまいます。

断食適応
適応条件
胃腸病
ミニ断食と食事療法の組み合わせで数回繰り返す。
蓄膿症
頬部緊張、重圧感、頭痛、悪臭ある膿性の鼻汁分泌、嗅覚障害は薬草との組み合わせで併用し、塩水などで鼻腔を洗浄する。
神経痛
座骨・三叉(さんさ)・肋間神経は根気を要す。
ロイマチス
リウマチ熱およびリウマチ性多発性筋肉痛に限って、恢復が遅い。
胃下垂症
胃部の重圧・膨満、食思不振のほか頭重・不眠など種々の神経症状は根気を要す。
胃潰瘍
むねやけなどを訴え場合の初期は治るが、吐血・下血を起す重症並びに穿孔性(せんこうせい)のものは手術を要する。
皮膚病
疥癬(かいせん)等の伝染性のものは根気を要す。
関節硬直
半身不随状態で、6年以上固めたものは元に快復しない。
肋膜炎
治癒後しばしば胸膜の癒着・線維性肥厚を残すものは恢復せぬ。
動脈硬化
血流障害・血栓形成を伴い、心筋梗塞・脳出血・脳梗塞・腎硬化など末期は、進行を遅らせるだけ。
心臓病
心筋炎・心内膜炎・心臓弁膜症は効果が薄い。根気がいる。
肺疾患
進行性肺結核を除く。
胆嚢炎
胆石症(発熱・黄疸を伴い、上腹部・右肋骨弓下に疝痛の症状)に伴うことが多いが、病原菌は大腸菌・化膿菌などで重症のものは注意。
糖尿病
網膜症・腎症・動脈硬化を併発し末期症状ものは効果が薄い。
不眠症
薬物中毒や環境条件などの不安・神経症の絡むものは恢復が遅れる。
痔疾
痔瘻・痔核は時間がかかるが、肛門裂傷・脱肛は恢復が早い。
生理不順
月経に伴って下腹部に起る疼痛は恢復が早い。
性的苦悩
肉食を止め、食事療法と併用。
脚気
脚気に伴う急性の心臓障害は恢復が遅れる。
性病
陰部ヘルペスやエイズは進行を遅らせるだけ。
ノイローゼ・神経症
精神分裂病に進んだものは効果が薄い。食事療法と併用。
脊髄カリエス
断食療法を取り入れながら、手でも足でも、動くところまで動かす特殊な躰動法を行なう。
鬱病
精神分裂病に進んでいるものは効果が薄く、時として拒食症に陥るので要注意。
断食適応
適応条件
胃癌
初期の不定の胃症状は恢復が早いが、重症のものは食事療法と併用する。断食する事で、ガン細胞の進行を小さくする事が出来る。
蕁麻疹
周囲が紅く腫れるものは根気を要す。
便秘症
大腸癌と重なったものは要注意。食事療法と併用。
高血圧
心肥大・腎硬化・脳出血に至ったものは根気を要す。
低血圧
消耗性疾患・アジソン病などによる症候性のもの根気を要す。
湿疹・アレルギー体質
小水疱または小膿疱に変じ、掻破すれば漿様液・膿汁が出ているものは根気を要す。
下痢症
食事療法の組み合わせで、恢復に向かう。
眼疾
単独の近視には速攻性があるが、乱視や遠視は効果が薄い。
白内障
断食後、眼科医と相談。
眼底出血
動脈硬化・高血圧・糖尿病・眼外傷などが原因のものは食事療法と併用。
脳溢血
断食により再溢血を防ぐ。
腎臓病
尿毒症を起こし眼に来たものは快復しない。
喘息
気管支性のみ有効で、心臓性・尿毒性・神経性は注意。副腎皮質ホルモンなどを投与している人は断食は不可。
扁桃腺炎
高熱または疼痛を伴うものは根気を要す。
癲癇
重症は手間取る。
子宮筋腫
下腹痛・便秘、不正性器出血などの症状を伴うものは恢復が遅い。
寄生虫
回虫・十二指腸虫は虫下しを併用しつつ、根気が必要。
不妊症
女性の卵管通過障害などのあるものは治らぬ。
不感症
精神障害のあるものは根気が必要。
夜尿症
腎不全・尿崩(にようほう)症・糖尿病などに見られるものは効果が薄い。
梅毒
第1期の病菌侵入部に初期硬結には効果があるが、第2期・第3期のものは進行を遅らせ、第4期の麻痺性痴呆症や脊髄癆(せきずいろう)は治らぬ。
淋疾
感染後2〜3日で、放尿時に痒感・疼痛のあるものは治るが、子宮・卵巣等の炎症に進展したものは治らぬ。
歯槽膿漏
咬合不正など局所的原因があるものは歯科での矯正手術が必要。

 断食は始めますと、七日目頃から腹部の脂肪は落ち始め、肥っている人は下垂した胃が腹筋によって押し上げられ、その復元によって元の位置に戻ろうとします。更に、胃が空虚状態になっていますから、拡張していた胃は縮小を始め、胃の収縮によって、吐き気を催したり、胸のムカムカが起こります。こうした状態になる人は、普段が大食漢で、多喰いの人に見られます。

 また口に中が粘り着き、口臭が非常に臭くなって来ます。
 平素から大酒呑みの人は、酒を飲まないのに呼気は酒臭くなり、断食三、四日目頃から、アルコールの腐った様な臭いがし始めます。
 喫煙の習慣のある人は、呼気がヤニ臭くなり、舌コケが黒ずんで来ます。中には真っ黒なヤニの痰(たん)を吐く人もいます。
 また、平素から肉を常食している人は、肉の中毒にかかっている為、断食四日目頃から、肉の缶詰が腐ったような呼気になります。

 そして断食すると、自分で分からなかった病気までもが曳(ひ)き出され、全身全霊の大掃除がなされ、血液が浄化されます。
 ただ、こうした断食は、自分勝手な独断と偏見で始めるのは非常に危険であり、断食はきちっとした下準備をして、補食と言われる少量食事を徹底させて、断食に入らなければなりません。そして、更に大変なのは、断食中よりも断食後のコントロールが難しく、ここで失敗してしまう人が非常に多いのです。
 また精神的にも、頭の中に食べ物の妄想が走り回り、これを克服するのは難しいのです。したがって断食を行なう場合は、正しい断食指導者の正しい助言に従って、これを実行しなければなりません。

 こうした断食実行で、勉学や仕事もしながらやれるのは「三日程度のミニ断食」であり、また土・日を利用した「二日間のミニ断食」です。

 なお、一週間以上の断食をされる場合は、直接《癒しの杜の会》の指導を直接受けて下さい。



●断食を行なうと現われて来る生理的な変化

 断食を行なうと次ぎのような変化が躰に現れてきます。

 
躰に現れる生理的な変化
1. 食物を斷つ事によって、必然的に体内に吸収されていた食物中の有害物質や農薬成分に含まれる水銀や重金属等の毒素が断たれる。
2. 腸造血によって血液が補給されない為に、体重は毎日1kgから500gずつ減る。
3. 体重が減れば、動脈並びに静脈管が収縮し始め、血管内の血液細胞の総動員が行なわれる事になる。
4. 関節間や、その他の組織内の毒素は、殆どが引き出される。その結果、関節炎、座骨神経痛、ロイマチス、高血圧症、糖尿病の初期、風邪などは恢復に向かう。
5. 肝臓や脾臓の傷害になっているものは一掃される。
6. 体重の減少は、組織液にも新陳代謝を来し、リンパ液の総動員となって、種々の病疾患が次第に癒される。
7. 体内の総ての消化器系およに同化系統を休息させ、体内の全勢力を他の器官に向かわせる事が出来る。例えば神経系に向かわせ、修復を始める。
8. 脈拍数が、半分以下の30程度に低下する事がある。しかし、その為に生命の危険は絶対にない。


 断食をすると躰に種々の疾患のある人は、特に悪い部分の現れて来ます。
 例えば肝臓の機能に傷害にある人は、胸椎の第四番目と第八番目が痛むとかの症状の変化であり、また副腎に傷害のある人は腹椎の第九番目が痛むとかの症状が現れて来ますので、椎骨の両側を指頭で自分自身で揉み解す必要が出て来ます。
 また、肝臓機能に傷害のある人は、夜間その部分を温湿布か電気ストーブで背中を暖めて痛みを和らげる必要があります。

 また黒便や宿便は、人によって様々であり、断食を始めて三、四日目頃から大量に出る人と、十日目頃から出る人と、人によって異なります。
 皮膚病を潜伏させている人は、腹部や背部、腰部や腕や脚の付け根等に吹きで物や水疱瘡(みずぼうそう)のような湿疹が出始め、これは一週間程続きますが、空気浴をして裸療法を行ないますと、次第に良くなって消えてしまいます。

 断食は「食べない贅沢」です。
 誰もは食べ急ぎ、美食に舌鼓を打つ現代にあって、美味しい物をできるだけ多く食べて死に急ぐよりは、普段から粗食・少食に徹し、食べ過ぎから来る食害を予防し、美食に振り回されない身軽な体躯を造っておく必要があります。