相談者へのアドバイス 28




理想的な肉体と霊体を目指して

半身半霊体への体質づくり(2)





食生活の改善について (会社員 32歳 入会を考えている)

 食生活と体質の改善という見地から、人間本来の力を最大限引き出すという手法に興味を持ち、当サイトに記載されていた「一週間断食」を試してみました。そして、貴ページに揚がってる「半身半霊体」という言葉にロマンを感じ、断食をしてみました。
 その後の経過として、これまで肉食ばかりしていたわけではないのですが、断食が終わって直ぐに意識した事は、以前よりもなんだか意識がふわふわとしている感じがします。
 一週間の断食終了後、特に強く感じたことは、御飯が炊けている匂いの「何とも言えない好い匂い」でした。これまで御飯の匂いをこのように感じたことはなかったのですが、これは「鼻ツンボ」が治ってこのように感じたのでしょうか?

 今は朝食抜きの一日昼と夜の2食。腹六分を心掛けて、菜食を中心としたベジタリアンを目指しています。砂糖や白米、市販の白パンの摂取は極力制限して、大食いにならないように気をつけて生活していまが、これは難しく感じます。

 断食が終わって3週間ほど経ったのですが、直後は体重が5kgほど減ったのですが、今では以前より8kgほど増えて、断食前は72kgでしたは、太って今では80kgになってしまいました。身長は176cmで、断食中は67kgでスッキリしていましたが、断食後は80kgになって、体が重く感じ、動きが鈍くなってしまいました。
 最初は腹六分でしたが、いつしか腹八分となり、このままでは腹十分になるのではないかと不安を感じています。何を食べてもおいしく感じます。特に食肉には美味なるものがあるようで、以前にもまして、とてつもなく肉が好きになって、肉常食者のようになってしまいました。リバウンドが現れたのでしょうか。

 そこで、質問したいのですが、肉は体を害する食べ物なのでしょうか。
 肉が好きというのは、体の正直な反応ですが、いかが考えているのでしょうか。
 もし、肉が体を害する食べ物であれば、なぜ売られたり、食べさせたりしているのでしょうか。
 よく世間では、「肉はスタミナの元」という考えがあって、「肉は酸性食品だから良くない」といいますが、しかしスタミナの元であり、酸性食品は良くないといわれながらも、なぜ未だに食べ続けられているのでしょうか。もし良くない物を世に流通させ、売られているという現実は、これをどう考えたらいいのでしょうか。

 さて、断食の効果として思考が鋭くなると、記載されていましたが、そのような効果はまったく現れず、また視界がクッキリするなどが、記載されていましたが、なんだか前よりも思考が衰えている気がします。視界も形容しがたいのですが、目の前にフィルターが掛かっているようで、頭の中は雑念が次々に湧き出るような、また苛立つような感じです。なぜか怒りっぽくもなりました。匂いも敏感に感じるようになり、周囲の人の体臭を強く感じるようになりました。異様な体臭を放つ人には、なぜか腹立たしく感じるようにもなりました。
 これはどうしてなのでしょうか?
 あるいは精神的におかしくなったのでしょうか?
 これまで左脳中心の生活でしたので、右脳へと切り替わるときに、この過程は通るのでしょうか?心配になって質問させて頂きました。

 ちなみに、巷で噂になっている、右脳と左脳どちらが優勢かの判断をする画像を定期的に試しているのですが、確かに右脳優勢にはなっているようです。このまま続けるのが正解かどうかアドバイス頂けると幸いです。


回 答

 断食はしているときよりも、断食が終わって“元の体質”に戻していく方が難しいことを忘れてはなりません。
 本来断食を行うには、本断食を挟んで前期と後期の補食期間を設け、その中でも大事なのは断食終了後の捕食期間です。
 断食をして失敗する多くの人は、本断食後の補食後期における普通食に戻していくときに失敗します。この期間に「大食いになる」というリバウンドを起こすからです。
 あなたの場合、断言できることは、明らかに断食の弊害が出ています。おそらく「補食期間を設けずに、いきなり一週間の断食をしたことによる結果、反動が起き、体重が増え、躰が重く感じ、動きが鈍くなったと言うリバウンド現象があらわれたと思われます。
 これを放置すれば、これからは肉常食者となり、生活習慣病などを抱える体になっていくことでしょう。
 食肉について言及しておきますが、肉は酸性食品だから良くないと、多くの人は思い込んでいるようですが、良くないという理由に矛盾があるからです。

 現実に、肉はコレステロールを殖やすから良くないとか、一方でアミノ酸が豊富などと喧伝されていますが、この考え方に矛盾があるわけで、まして肉をスタミナの元と思い込まれていることに、間違いがあるのです。多くの人は、肉がスタミナの元という思い込みを優先させ、多少肉にはマイナス面があるにしろ、スタミナを付けることが先決と考えているようです。
 ところが、人間の生体というのは、一つの秩序だった働きをしています。したがって、生体は矛盾の無い働きをしているのであって、肉食をして血液を酸毒化しておいて、さらにコレステロールを増大させ、動脈硬化を引き起こす一方で、体にスタミナを付けるなどといった矛盾した働きはしないということです。
 体にスタミナが付く条件は、まず血液が弱アルカリ性(生理的中性)という状態にあって、動脈もしなやかで、血液がサラサラ状態にあるときです。この時に限って、スタミナアップが図られるのです。

 以上のことを念頭に置いて、断食は衝動的に行うのではなく、じっくりと計画をねって、途中で計画倒れにならないためにも、欲張って長期の設定をしないことです。
 最初は「三日間」程度のものを実践して、次に「五日間」そして「一週間」と設定していく方が無理なく行え、リバウンドも起こりません。まずは断食していく体質に体を慣らしていくことです。
 ちなみに始めて一週間程度の断食をすると、体重が約3.5kg程度うしなわれるため、その軽くなった分だけ浮き上がっている感覚を憶えます。
 なお、断食によって直接、右脳から左脳へ切り替わり作用はありません。左脳は思考を新たにして、トレーニングを積んでいかないと、簡単には切り替わるものではありません。
 まず、断食を行うには正しい断食の指導を受けて実践するべきである。