インデックスへ  
はじめに 大東流とは? 技法体系 入門方法 書籍案内
 トップページ >> 技法体系 >> 二刀剣 >> 合気二刀剣戦闘理論(六) >>
 
大東流の基本となる日本刀の操法

■ 合気二刀剣戦闘理論 ■
(あいきにとうけんせんとうりろん)

●霊的認識

 しかし魂の中には、霊的な智慧と、叡智と、霊的な理解への衝動が今もなお、息づいている。
 人間は外的な甲冑(かっちゅう)は着ていても、その甲冑を通して、それを装う、滑稽な道化師の衣装が内面に存在しているのである。その道化の衣装が、人間に頑迷を齎し、霊的な理解への衝動を抑制するのである。

 こうして人間は、常に道化の服と人生を共にする、道化師的変装術を余儀なくされたのである。外的な科学と、外的な科学を受け売りする事で、人間は科学知識という変装道具を手に入れ、こうした仮面の下で、躍動する魂と、霊的エネルギーの噴射口を塞いでしまったのである。
 その結果招いたものが、内的な生活をするより一層困難にする、現実を招いた事であった。感覚器の欠落である。

 本来人間は「十二の感覚器」を有していた。とことが今日では、五官に頼る感覚器のみしか作動しないようになっている。
 勘の世界が低下し、殆ど機能しなくなってしまったのである。

十二の人体感覚

▲十二の人体感覚(クリックで拡大)

 更には己を認識し、その認識衝動を真摯に享受する、自己の内面を瞶める価値観の探究を放棄してしまったのである。

 一方において、科学者の口から「人類は常に進歩し続けている」という言葉が漏れ続ける。概して、こうした言葉を聞くと、確かに耳には快く聞こえる。しかしこの言葉こそ、錯綜した錯覚に他ならず、人間の本性から大きく逸脱した、悟性に欠ける道を辿っている事になる。

 さて、古神道(仏教・儒教・道教など外来宗教の強い影響を受ける以前の神道)では霊と魂を総じて「一霊四魂」と言う。
 一つの霊に対し、四つの「和魂」(にぎみたま)、「幸霊」(さちみたま)、「奇霊」(くすみたま)、「荒魂」(あらみたま)の共感と反感の四つで捉え、これを総称して「霊」と呼んでいる。そして魂は、精神分析の分野では「精神」と名付けているのである。
 したがって精神病と呼称される時の精神は、スピリット(spirit/霊魂、精霊)ではなく、魂の共感と反感を巡る機能の、正常に働かない「神(しん)の冒された」状態を、精神病というのである。

 さて、魂がある目的を実現しようとして行動を開始する場合、その魂の行動原理は霊的な活動であると感得される。
 同じように、自分が自分以上に他者を大切にしたいと思い、その他者の中に自分が帰依しようと活動を開始する場合、そこには霊的な、「自他共尊」を意識する「愛」が存在すると考えられる。
 勿論これは、性愛の意味における、情動的作用は含まれない。
 つまり霊学的に以上のことを探究すると、霊・魂・体が知覚活動を通じて表象を認識していることになる。

 そして人間の、魂の営みについては「十二の感覚」が存在する。これは恰度、「黄道十二宮」として知覚されるもので、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の五官の他に、熱感覚・均衡感覚・運動感覚・生命感覚・言語感覚・概念感覚・個体感覚の十二からなる感覚である。
 またこの十二の感覚は、十二区分されるべき重要性を持っているので、十二全部が各々独立した感覚なのである。

 そしてこの中には十二の感覚の中に、更に「七つの生命活動」が働いている。
 その生命活動とは呼吸の吐納、体温調節、食養による栄養分摂取、体格の成長・発育、生命の維持、排泄並びに分泌、生殖本能あるいは再生作用の、七つである。
 そして更に中央部には、自我魂を中心に、思考と感情と意思が巡っているのである。
 こうして人間は自由と必然の交差点に自分を置き、知覚する事で神人合一の境地が得られるとされている。

 日本最大の神秘家・出口王仁三郎はこうした精神状態を「いずのめ」と呼び、その交差点に立つ神を「いずのめの神」と名付けた。
 自由と必然の中間点に自分の身を置くことは、たえず目紛しく入れ替わる陰と陽、プラスとマイナスの片寄りの現実において、「中庸」を意識し、それを安定させれば自分自身を知る事が出来るのである。
 ここに集中力におけるバランス感覚が存在するのである。

 ややともすると現世は可視的な世界に目が奪われやすいので、物質界は物質界の存在として感知し、霊的世界は霊的世界で別々の営みであるというふうに認識しがちである。
 しかし物質界と霊的世界は分離しているのではなく、同居しているので、まず、霊的なものが存在して次に物質的なものが生まれたと考えられる。
 ここに出口王仁三郎の言った「霊主体従」の考え方がある。

 吾々が行動を開始する時、あるいは何かの事件が生じた時、霊主体従の構造になっているので、霊的世界の結果が現世に起こっていると考えられる。
 したがって霊的世界の構造を知れば、バランス感覚を通して、現世の三次元顕界の現実も把握できるのである。


戻る << 合気二刀剣戦闘理論(六) >> 次へ
 
Technique
   
    
トップ リンク お問い合わせ