不摂生をし、混沌する現代社会の中で、暴飲暴食に趨(はし)り、それでいて、どうして真の健康が維持できましょう。昨今の現代人は、人間本来の原則を忘れているのではないかという気がします。いったい何人の人が、真の健康人として、長寿への道を全うしているのでしょうか。
健康の基盤が崩れれば、健全である心のあり方も崩れます。健全でない心は邪(よこしま)なものへの憧(あこが)れを誘(いざな)い、社会生活を営む、社会全体をも狂わせてしまいます。
今日の社会がどれだけ狂っているか、昨今多発する事故や事件を見れば明らかです。どうして現代社会は、これほどまでに狂ってしまったのでしょうか。
この狂いの元凶は、現代という時代が、大自然の法則を無視してしまったことにあるのではないと思います。
人間は、本来、あえて非常な苦心をしなくとも、健全生活を営むことが出来るのではないでしょうか。しかしこれが出来ないのは、現代人が正しい自然の法則を知らず、本当の生活原則を忘れてしまったからではないでしょうか。
宗家先生はおっしゃいます。
「自然に随(したが)うものは栄え、自然に背くものは滅びる」と。
私達現代人は、古代の優れた人々より、いっそう退化した人間ではないかと思うときがあります。これは、やはり現代人が自然に背いた生き方をしているからではないでしょうか。
読者の皆様の中で、もし自然に帰り、真の健康人になろうと願う方がおりましたら、ぜひ、わが道場の門を叩いてみてください。単に、技術レベルばかりを学ぶのではなく、もっと自然に帰り、自然と人間の関係について考えてみる。これが現代人に課せられた課題だと思う次第です。
わが流の武士道的思想と礼儀を知れば、昨今流行の、ただ凶暴なだけのハード格闘技とは、一味も二味も異なる、人生の拠(よ)り所が必ず見えてくるはずです。心ある方のおいでをお持ちしております。
名古屋支部長・嶋田嘉人 敬具