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志高く、より良く生きるために

■ 夏季合宿セミナー ■
(かきがっしゅくせみなー)

 つつましやかに、嗜(たしな)むところに武術の威光あり。また、静寂な佇(たたず)まいに、生死を分ける明暗あり。静と動、そして陰と光の中に、本来の太刀遣いの妙儀がある。

 五法之剣においていえば、一之太刀の剣は、術者は太刀を中段に構え、尖先(きっさき)を相手の顔面に差し向けて対峙(たいじ)し、相手が打ちかけてくるとき、太刀を右に外し、抑えること也。

 二之太刀の剣は、太刀を上段に構え、相手が打ちかけてくるとき、それに対し、躊躇(ためら)わずに打つ。相手を打ち外したときは、太刀をそのままにして、相手が再び打ちかかるところを、下から掬(すく)い上げて打つこと也。

 三之太刀の剣は、太刀を下段に構え、やや足許(あしもと)に気遣い、相手が打ちかけてきたとき、下から小手を打つ。しかし、相手がこれを外し、再び打ちかかってきたとき、下から起すように相手を打ち、そのまま二の腕を切り落とすこと也。

 四之太刀の剣は、術者は左脇に横構えにして、相手が打ちかけてきたとき、小手を下から打つ。それを相手が外し再び打ちかけてきたとき、相手の小手を打つ呼吸で、そのまま相手の太刀筋を受け、術者の肩の方に擦(す)れ違い態(さま)に打つ也。

 五之太刀の剣は、術者は右脇に剣を横に構え、相手の打ち込みに応じて、太刀を下横からすれ違い態に上段に振り上げ、上から真っ向に切り落とすこと也。

 わが流の伝える「五法之剣」には五つの「行」について、太刀合を説いてているが、五法の太刀遣いは、まず型を流れに変え、流れの中で拍子を掴み、拍子から相手の剣を外す、「擦れ違い態」の太刀筋の判断を経験し、その判断から「五つの太刀の筋」を読み、太刀筋から、吾(わ)が生きることを学ぶことを、その奥儀としている。

 そして、一貫して「道」の論ずるところは、吾が心の裡(うち)が濁らず、清くて、弘(ひろ)いところへ、智慧を置くことである。したがって、小知恵では役に立たない。
 智慧も、心も磨いてこそ本物となる。磨くことが肝心である。本来の智慧を研(と)ぎ、天下の理(ことわり)を弁(わきま)え、物事の是非を悟り、萬(よろず)の武儀を探求し、世間の評判や噂(うわさ)に騙(だま)されず、自己を深く掘り下げてこそ、これが真理の探究になるのである。
 しかし、真理の探究とは、孤独なものであり、かつ、人知れず積み上げる日々の精進が、「探求の旅」を続ける原動力になるのである。

 読者諸氏の皆さん!わが流の夏季合宿セミナーの「探求の旅」に参加してみませんか。

▲合宿期間中に行われる菅生の滝での「滝行」

【滝行について】
 わが流では、毎年恒例となった夏季合宿セミナーにおいて、
「滝行」という独特の行法をやっている。

 人は、なぜ滝に打たれて修行するのか。また、人はなぜ滝に打たれようとするのか。
 それは、人には人体の裡側(うちがわ)に膨らみ続けるエネルギー情報を持つからだ。このエネルギー情報こそ、古来より
「気」といわれたものである。万物には「気」が存在する。「気」によって万物は生み育てられる。水の中にも「気」は存在する。

 特に落下する水の衝撃の空気中には、精神的なストレスを解消する「マイナス・イオン」が存在する。 滝の傍(そば)に行ったとき、気持ちが爽(さわ)やかになるのは、滝の持つ水の効果が作用するためだ。マイナス・イオンが作用して、躰(からだ)の機能調整に関与し、自律神経の活性化が行われるためである。その活性化により、爽快な気分が起る。

 この状態のとき、同時に細胞の細胞膜の働きもよくなる。そては水浴効果が現れるためで、毛細血管に刺激を与えるからだ。
 皮膚が冷たい空気や、冷水に触れると、血液を全身に供給している先端の毛細血管は、急速に縮み、回路を閉ざしてしまう。そのとき、動脈血液は毛細管の手前にある副毛細管(動静脈吻合枝で、グローミューとも)を通ろうとしてバイパス回路を開拓する。これは血液高騰を防ぐ、人体の作用である。

 この作用が、毛細血管の回路を開拓する要因となる。
 不健康な状態にあって、血液が急速に高まると、この場合、小動脈が破裂して内出血を派生させる。その最たるものが脳卒中である。これは動蛋白摂取過剰と、その摂取によって炎症が起り、その炎症が体組織に疾患を作るからだ。

 また人間は、動物と異なり衣服を着るために副毛細管が脆(もろ)くなっている。副毛細管の回路が錆付き、閉ざされ、現代人はこの回路の恩恵に預かることが非常に小さくなっている。その上、現代人は油脂類や白砂糖類の多い食品を摂取し、タバコやアルコールをとるから、更に副毛細管は脆い状態になっている。

 多忙に追いまくられる現代社会において、不摂生の限りを尽くしている人が決して少なくないであろう。不摂生の限りを尽くしている人の体質は、躰(からだ)の裡側(うちがわ)が冷たく、表面の体温が高くなっている。このため、冷え性や腰痛が起り、病気に罹(かか)りやすい体質となっている。

 こうした悪習から抜け出すことも、現代人には、年に一度の行事として必要なのである。

 滝に打たれると、自律神経の活性化が起る。マイナス・イオンの影響である。これにより、自分の心が滝の水に溶け込み、やがて滝を介して大自然と、わが心が一つになる。
  この一体感が、日頃の精神的なストレスを解消し、爽やかにリフレッシュされた、本来の自己を発見できるのである。本来の自己を発見するのに、
「滝行の行法」が存在するのである。

 平成20年の夏季合宿セミナーより、これまでの「一般セミナー合宿コース」の他に、あらたに合宿の中日を利用して行う「3日間断食コース」を設けました。このコースは、武術修練と倶に、体質を改善し、血液を浄化して、身軽な体躯を造るコースです。


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