| 【滝行について】
わが流では、毎年恒例となった夏季合宿セミナーにおいて、「滝行」という独特の行法をやっている。
人は、なぜ滝に打たれて修行するのか。また、人はなぜ滝に打たれようとするのか。
それは、人には人体の裡側(うちがわ)に膨らみ続けるエネルギー情報を持つからだ。このエネルギー情報こそ、古来より「気」といわれたものである。万物には「気」が存在する。「気」によって万物は生み育てられる。水の中にも「気」は存在する。
特に落下する水の衝撃の空気中には、精神的なストレスを解消する「マイナス・イオン」が存在する。
滝の傍(そば)に行ったとき、気持ちが爽(さわ)やかになるのは、滝の持つ水の効果が作用するためだ。マイナス・イオンが作用して、躰(からだ)の機能調整に関与し、自律神経の活性化が行われるためである。その活性化により、爽快な気分が起る。
この状態のとき、同時に細胞の細胞膜の働きもよくなる。そては水浴効果が現れるためで、毛細血管に刺激を与えるからだ。
皮膚が冷たい空気や、冷水に触れると、血液を全身に供給している先端の毛細血管は、急速に縮み、回路を閉ざしてしまう。そのとき、動脈血液は毛細管の手前にある副毛細管(動静脈吻合枝で、グローミューとも)を通ろうとしてバイパス回路を開拓する。これは血液高騰を防ぐ、人体の作用である。
この作用が、毛細血管の回路を開拓する要因となる。
不健康な状態にあって、血液が急速に高まると、この場合、小動脈が破裂して内出血を派生させる。その最たるものが脳卒中である。これは動蛋白摂取過剰と、その摂取によって炎症が起り、その炎症が体組織に疾患を作るからだ。
また人間は、動物と異なり衣服を着るために副毛細管が脆(もろ)くなっている。副毛細管の回路が錆付き、閉ざされ、現代人はこの回路の恩恵に預かることが非常に小さくなっている。その上、現代人は油脂類や白砂糖類の多い食品を摂取し、タバコやアルコールをとるから、更に副毛細管は脆い状態になっている。
多忙に追いまくられる現代社会において、不摂生の限りを尽くしている人が決して少なくないであろう。不摂生の限りを尽くしている人の体質は、躰(からだ)の裡側(うちがわ)が冷たく、表面の体温が高くなっている。このため、冷え性や腰痛が起り、病気に罹(かか)りやすい体質となっている。
こうした悪習から抜け出すことも、現代人には、年に一度の行事として必要なのである。
滝に打たれると、自律神経の活性化が起る。マイナス・イオンの影響である。これにより、自分の心が滝の水に溶け込み、やがて滝を介して大自然と、わが心が一つになる。
この一体感が、日頃の精神的なストレスを解消し、爽やかにリフレッシュされた、本来の自己を発見できるのである。本来の自己を発見するのに、「滝行の行法」が存在するのである。 |