グルメブームの中で
日本人と韓国人だけが、美食に踊らされている
 私達日本人は、戦後、アメリカによってもたらされた現代栄養学を、今日に至っても、何の疑いもなく信奉しています。
 しかし現実は、現代栄養学の本家であるアメリカにおいてですら、既に崩れ去ろうとしている現実にあり、今や、世界の食体系に対する常識は、動物性食品から植物性食品に移行しようと、その動きを示し始めています。

 イギリスの医学誌『センシブル・イーティング』はその論文の中で、「西洋人は肉類、動物性脂肪、乳製品、精製炭水化物を摂り過ぎ、植物繊維を十分に摂っていないという事実に異議・異論を挟む栄養学者は殆どいなくなっている」と記し、人間の正しい食事法には、穀物菜食が最も有効であると明確に述べています。
 そしてイギリス国内には、穀物菜食主義こそ、健康を維持し、長寿を全う出来る基本原則であるという思考は徐々に定着し始めています。

 ところが、どうしたわけか、このような世界的な食体系のベースをなす基本常識の中で、日本人と韓国人だけが、未だに肉食主義を奨励し、焼き肉こそスタミナ源のもと、という盲信を抱いており、特に日本においては、グルメだ、美食だと、肉食料理がもてはやされています。

 既に肉食料理は、死刑宣告がなされたにもかかわらず、あくなき舌先三寸の美食に酔い痴れる現実を作り出し、国民大衆を騙して、己の利益の追求しか考えない政財界やこれに関連する食品企業は、何と悪辣で、独占的な思考で凝り固まっているのでしょうか。

 また、彼等から膨大な見返りを受けて、その片棒を担ぐ、現代医学者や現代栄養学者は、マスコミなどを通じて官民一体体制を作り、かたくなに動物性蛋白質の奨励を促しています。
 そして何も知らない国民大衆は、まんまと踊らされ、自らの胃袋を企業のご都合主義のゴミ箱と化しているのです。
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