禿げや白髪も老化現象だ
 老化の一つに「禿げ」という病気があります。
 禿げは、その直接の原因が「腸マヒ」です。
 腸に食肉や乳製品などの腐敗物質が取り込まれれば、腸は腐敗菌で汚染され、その汚染が異常ガスを発生させて、このガスを、再び腸の絨毛が吸収して「腸麻マヒ」という症状を起こします。これが「白髪」を発生させたり、「禿げる」という現象を起こします。
 これは腸で造血が行われている唯一の証拠でもあります。

 普通「禿げ」は、ホルモン(内分泌腺など特定の組織または器官から分泌され、体液と共に体内を循環し、特定の組織の機能に極めて微量で一定の変化を与える物質の総称。脳下垂体ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモン、昆虫の変態ホルモン)バランスの状態によって起こると考えられていますが、女性ホルモン(性ホルモンの一種で生殖腺から分泌されるホルモンおよびそれと同一の作用を有する合成物質。一次的および二次的性徴や性的衝動の発現に預かる。性ホルモンには男性ホルモンと女性ホルモンがあり、後者には卵巣の卵胞ホルモンと黄体ホルモンとがある)と、禿げの関係は、この性ホルモンバランスが直接の因果関係でなく、バランス比率とはあまり関係がありません。

 女性ホルモンが少なくなると、毛根が弱り、やがて薄毛になって禿げると言う、一般に信じられている「女性ホルモン説」は、禿げと直接の因果関係を持ちません。
 直接の因果関係は「腸麻マヒ」であり、この機能障害が性ホルモンのバランスを壊しているのです。
 したがって禿げ予防の内服薬を飲んでも、増髪剤と信じられている薬用育毛剤を頭皮に擦り込んでも、末端的な処置に過ぎず、大きな効果が期待できないのは周知の通りです。

 以上、問題の中心は末端にあるのではなく、身体の裡側にあるという根本を見逃しているからです。
 多くの場合は、肉食を中心に乳製品を摂り、腸内で腐敗菌が発生して、その腐敗菌により、異常ガスが発生し、それが腸麻マヒを起こしていることが大きな原因です。

 昨今は、肉食常習者が男女を問わず増加していますので、女性の間にも「禿げ」が増えつつあり、男性鬘(かつら)に合わせて、女性鬘や、女性用部分鬘が飛ぶように売れています。
 女性でも「禿げになる」ということは、即ち、女性ホルモンを多く内蔵する女性でも、食肉や乳製品の摂取過多が、腸内で腐敗物質を増産させて、異常ガスが発生し、腸マヒが進行しているということを如実に物語っています。

 そして腸マヒの起こる直接の原因は、日本人の構造的なものからであり、特に日本人の場合、西洋人と腸の長さが異なっているためです。
 日本人はもともと農耕民族であり、穀物菜食主義を連綿と続けてきました。
 こうした穀物や野菜などを消化させる為に、日本人の腸は西洋人より長く、長いということは、西洋人に比べて、肉や乳製品の動蛋白が腸の中に長く停滞するという現象を起こし、これだけで肉食は、日本人向きではないと言うことがわかります。

 以前は少なかった糖尿病や高脂血症などの病気が、近年に至って急増しているという現象は、実は食生活の欧米化が挙げられ、食肉や乳製品、その他の肉・魚加工食品の摂取により、多くの病気が発生したと考えることが出来ます。
 特に腸で起こる病気は、大腸癌がトップに挙げられ、大腸に発生するガンを言います。円柱上皮性腺癌で中高年に好発します。脂肪に富む、洋式食事が普及して以後、急増したガンです。そしてこれは、しばしば肝転移を起こします。

 また腸に発生する癌腫としては、主に結腸や直腸に発生します。大部分は腺癌(癌細胞が腺様構造をとる癌で、腺上皮に原発する。消化管・呼吸器・外分泌腺・内分泌腺・生殖器等に発生)であり、直腸癌や大腸癌に集中します。
 これは局部的老化現象であり、また年齢に一切関係がありません。総ては、食事の誤りから来る、食への慎みを忘れてしまった結果だと言えましょう。
 こうした老化現象に対し、現代医学は外科的に切除するか、抗癌剤を投与するということ以外、考えていないのです。
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