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●血液の世界 血液の世界は、その良し悪しで様々な病気を齎(もたら)します。食の狂いが血液を汚染し、その汚染によって様々な慢性病を発生させます。 一方現代医学は、それ等の一つ一つを個別化した異なる障害と捕らえ、各々の病気の発生のメカニズムや治療法を種々の形で確立し、人間の躰全体を見ようとせず、人体を各種の部品として看做(みな)す観があります。しかしこうした確立は、無駄な徒労努力と言えます。 何故ならば、慢性病は派生する根本的なカラクリは、たったの一つしかないからです。それは食の世界が血液の世界に及び、赤血球が体細胞を造り出しているからです。 食→血→体の流れが順調に営まれるのであれば、健康体である「生理的状態」を長く維持する事が出来ます。したがって慢性病は「病理的状態」から齎されます。 この状態に於いても、生体と言うステージの上で起っている現象であり、食→血→体の流れに当て嵌(は)めれば、基本的には同じ現象から派生します。この流れに当て嵌めると、「乱れ多食の腸内腐敗→血の汚れ→躰のいずれかの部位の炎症」となる分けです。 発病のカラクリはこれだけであり、慢性病は同一円上の円周上内に存在していると言う事になります。 食物の世界が乱れて狂うと、その食事で摂った食物は腸内で腐敗します。腐敗すると、そこには様々な腐敗物質や病的ウイルスが発生します。その時、その腐敗物質や病的ウイルスが腸壁内から吸収されると血液が狂います。そして血液が狂えば、血中の異物が各組織に異常刺激を与え、炎症と呼ばれる病変反応を引き起こします。 この病変反応によって生じた炎症が体細胞を狂わし、正常細胞を異常細胞へと変えてしまうのです。 総(すべ)ての慢性病は、以上の三段階構成によって発病が齎されます。 ●病気は体質の悪さが齎す 人間と言う生き物は「思い込み」によって人生を経験していきます。そしてその「思い込み」の元凶は、自分を主観的に考え、「自分はあくまでも正しい」とする考え方で、「他人はあくまでも間違っている」という、主観的な捕え方で、人生を経験していきます。 病気になった時も「思い込み」によって、自分のこれまでの行いを正当化します。病気の病因は、病原体のせいにしますし、伝染病では大方が細菌のせいにされてしまいます。また慢性病に於いても、ウイルスのせいにしてしまいます。 しかし微生物であるウイルスは、とりわけ感染力が強く、発病の直接に切っ掛けを作る事になりますが、発病の真因は、必ずしもウイルスそのものではなく、ウイルスに感染した自分の躰に問題があります。 どんな病原体が発生しても、あるいはウイルスの作用を受けても、発病する人としない人がいます。これは、発病と微生物の、直接的な因果関係を持っていないと言う事になります。つまり微生物が真の病因ではないと言う事になります。 問題なのは、発病した体質の悪さにあり、発病するかしないかの決定権は、各々の人の「体質」が持っていると言う事になります。これは体細胞の良し悪しによって、決まるのであり、食→血→体と言う基本構造の流れの中で、もし、ここに異常があれば発病する要因が含まれるのです。この異常こそ、「血の汚れ」であり、血の汚れは腸壁内で停滞する食物の腐敗物質によって齎される事が解ります。 食物が腸内で腐敗するから血が汚れるのであり、血の汚れが体質を悪化させ、種々の病変である炎症や腫瘍が発生するのです。 こうした「炎症」や「腫瘍」を引き起こす腸内腐敗の元凶は、有害な動物性蛋白食品や、白米・白砂糖・白パン・化学調味料.精製精白塩等であり、こうした物が腸内で腐敗を起こし、病的な微生物を発生させ、増殖させて、食生活の良し悪しによって病気が発生すると言うのが、病因の真相に他なりません。 そして見逃してはならない事は、病気と言うのは無自覚症状のまま、自分自身で勝手に病気に罹ると言う実態があり、本来は、病原体等と言うものはここには存在してないのです。 病変発見の段階で、病変組織の中に病的バクテリアや病的ウイルスが発見された事もありますが、それは腸内から吸収されたものか、あるいは自然発生したかのいずれかで、病変組織は崩壊する場合、体細胞がバクテリアやウイルスに姿を変える事で、よく起る現象なのです。こうした現象を引き起こす元凶の裏には、摂取する食物が深く関わっており、その良し悪しで体質が変わり、体質が悪化する場合は、先に述べた通り、動物性蛋白食品や精白食品がこれに絡んでいるのです。 元凶を齎す動物性蛋白食品の代表格は何と言っても肉であり、肉を薫製にしたり加工したハムソーセージ、バターやチーズ等の乳製品、牛乳、鶏卵等です。 また精白食品としてはその代表格が白米(胃癌を齎す)であり、白パン、化学調味料(うま味調味料)、精製精白塩(食塩と言われるイオン交換樹脂法で作られた塩化ナトリウム99.99%のミネラル分ゼロの塩)等です。 ●慢性病と深く関わりを持つものは有害な動蛋白や精白食品である 食生活の中で、食する食べ物の良し悪しで、慢性病との縁が深くなったり浅くなったりします。慢性病に罹(かか)っている人は例外いなく、これまで有害食品を多く摂取して来た人です。 また現在は、見掛けの上では健康そのものと言われる人でも、先に述べた有害食品を摂取したり、偏食していれば、遅かれ早かれ有害食品の有害作用が現れる事になります。こうしたものを摂取していれば、やがて慢性病に罹り、ある時期から健康状態はガクンと悪くなり、急激に老け込んだりして、「老い」が表面化する事になります。 人間の躰は「食の化身」であることを忘れてはなりません。生体の持つ宿命は、食の良し悪しと深く関わってているのです。 「健康」というものは個人の意志や、食べ物の好き嫌いで決められてしまうと言うものではありません。 例えば、肉が好きだからと言って、食肉を中心にした動蛋白食品や白米ばかりを食べていると、酸毒体質を作り出してしまいます。そして食肉常食者ほど短命です。 一般に、肉類をはじめとする動蛋白食品は、躰に必要不可欠な貴重な蛋白源であると信じられています。また、現代栄養学の理論によって、肉は最高のスタミナ食であると、長い間、吹聴されて来ました。 しかしこうした食肉類こそ、実は酸毒体質を作り上げる元凶であり、こうした動蛋白食品の中にはアミノ酸こそ含まれていますが、その他は有害腐敗物質が多く、二級アミン、アンモニア、フェノール、硫化水素等であり、慢性病を生み出す主役ばかりが含有されています。 現代栄養学は、食肉類に含まれる蛋白質構成要素のみを取り上げて、これがアミノ酸であると言う事を理由に、食肉推奨論を打ち立てていますが、動蛋白に含まれるアミノ酸の弊害が明かになった以上、アミノ酸に固執するこのような考え方は捨てなければなりません。食肉礼賛の時代は既に過ぎ去り、正しい食体系で、頭を切り替えていく必要があります。 動蛋白は、様々な腐敗現象を齎すばかりでなく、様々な病理現象までもを引き起こしてしまうのです。 ●食肉信仰をやめよう 動蛋白に含まれる蛋白質は、それがそのまま、体蛋白になっていくのではありません。一旦、炭水化物に還元されてかから体蛋白をつくる素材として遣われるのです。 しかし古来より穀物菜食であった人間は、その還元酵素が殆ど存在しない為に、動蛋白食品は腸内で停滞し、異常発酵現象を起こして毒素を作り出してしまいます。これが血液が汚れる元凶なのです。
血液が汚れると言う事は、単に酸性になると言うだけでなく、「酸毒化」することを言います。血液が酸毒化すると、まず細胞機能は大混乱を来します。この為に、大量に生み出された老廃物が組織的に停滞して、粘膜を刺戟して異常分泌を起こします。これが炎症を発生させるメカニズムであり、この為に組織の血行不全や破壊を起こします。
このように食肉常食者は性的な異常興奮を起こし、深刻な排泄障害に悩まされるだけではなく、これが慢性化すれば、心筋梗塞、狭心症、肝炎、腎炎、ガン等の疾患に罹り易くなってしまうのです。 肉は、有害作用を起こす元凶であることは疑う余地もありません。肉類を過食すると、異常な性的興奮が起る他、頭重感が起ります。 それは食肉の中に含まれる興奮性物質であるプリン塩基が吸収される為であり、肉の蛋白質が分解して毒素を発生しているからなのです。 動蛋白食品は便秘や腸内での腐敗を招き、尿酸、硫酸、リン酸、硝酸、塩酸等の有害物質である強酸類を作り出します。これにより血液は酸毒症と言うアシドーシスとなり、その酸毒類を中和する為に、体内にあったミネラル成分等のアルカリ物質は殆ど消費されてしまい、血液を汚染の方向に向かわせます。 血液中に停滞する異常老廃物は粘膜を異常刺激して、粘液分泌を引き起こしたり、組織細胞における血行不全や壊疽と言う破壊状態を引き起こします。病気の多くはこうした血液性状の異常から発生するものなのです。 また、血液中の過剰な酸類は、性腺を異常刺激してしまいます。この刺戟によって、性的興奮も異常となります。肉食者は早熟であり、短命なのは、こうした性的な異常興奮の為に精禄(人間にはその人が一生涯遣う性的エネルギーの量が定められている。したがって早く遣えば、それだけ寿命を縮める事になる)が、穀物菜食型の人より早く放出され、急激に失われてしまうからです。そして何よりも元凶である事は、深刻な排泄障害を引き起こしてしまうかっらです。 排泄機能を司るのは腎臓であり、アルカリ性の条件下に於てのみ活発に働く臟噐が腎臓ですから、食肉によって血液が酸性化して汚染されると、腎臓の機能は著しく失墜方向に向かいます。こうした機能失墜が起りますと、心身共に頑張りが効かなくなり、考え方が単純となる「酸毒思考」に陥ります。 つまり物事に対しての考え方が単純になって、皮相的な物の見方で世の中の事象を捕らえてしまうようになります。白黒・右左の単純思考に陥り、そこには微妙に異なる「中間の妙位」があるのを気付かなくなってしまうのです。また、こうした単純思考が精神分裂病等の精神障害を起こし、現代は、こうした人が急速に増え続けています。 酸毒思考の元凶は、何と言っても、腸内に停滞した老廃物質の充満がこうした元凶を招き、肉体的にも精神的にも疲労し易くなってしまうのです。 現代栄養学者達は口を揃えて「肉が悪いのではなく、動物性脂肪が悪いのだ」と言います。だから「蛋白質は必要である」と強調します。しかし実際には、動物性蛋白質は、脂肪と同じくらい、あるいはそれ以上に人体にはマイナスの影響を与えていると言う事が、実の真相なのです。これから解るように、「肉」という食品自体が有害である事は明白です。 私たちは万病の元を招く「体質の悪さ」を改善しなければなりません。 どんな病気であれ、同じ細菌やウイルスに感染されても、発病する人としない人がいます。この事は、こうした微生物が発病させる絶対性をもっておらず、また真の病因でもないと言う事です。問題なのは感染され易い体質の悪さにあり、これを改善しない限り健康と長寿は保てないのです。
そして人間は「食の化身」であり、食→血→体と言う基本構造の中で生命を維持しているのです。 |
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