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大東新報
(だいとうしんぽう)

大東新報  

内容
 ・軍事、歴史、政治、
  経済研究論文(詳細)
 ・希望への哲学

様式 A3版
 ・両面印刷
 ・表面カラー
 ・裏面白黒

発行日 毎月15日発売
 (毎月郵便にて送付)

年間購読料 3,150円(税込)

 

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●大東新報・解説

 『大東新報』は、株式会社・綱武出版の発行する『志友会報』に平行して発刊されてきた月間紙である。平成6年に始まったこの同人月間紙は、現在は九州科学技術研究所(平成13年3月創設。本研究所の創設者で、現在所長に就任しているのは曽川和翁/イオンド大学教授。哲学博士)と提携して、国際経済や金融構造、政治や軍事等を歴史的に見て、今日の世界情勢の動向を探る貴重で、特異な会報紙として多くの読者を集め、各人の人生の行き方に大きな示唆を与えている。

 さて、『大東新報』の概要を説明すると、西郷派大東流合気武術総本部・尚道館の事業部的な存在として創立された、株式会社・綱武出版の異色の同人紙である。
 その異色の所以は、武術家が何故、世界情勢や世界の動向に興味を抱き、そうした事と、武術・武道にどう関係があるのかという反論に対し、『大東新報』の編集長を勤める曽川宗家は、このように唱える。

「人間社会は何十年に一度、あるいは何百年に一度、必ずと言っていい程、悲惨で、大きな災いに遭遇する。戦争や疫病、並びに天災等は人類を悲しみのドン底に突き落とす元凶である。そしてこれにより、有形無形の人民の財産と、文化と、多くの生命が失われる。多くの人はこれ等の災いを、自然発生的に突如起こり、自然の摂理だと諦めるしかない。

 しかし、幾ら諦めたとしても、心の傷は生涯付き纏い、決して消える事はない。人間は、憎しみを持つ事により、あるいは遺恨を抱くことにより、それを原動力として生きる事が出来るからだ。

 私達の棲(す)む地球にはあらゆるところに紛争地がある。人間の欲望は有史以来、それを原動力として生きてきた。
 闘争本能の命ずる儘に、互いに主導権争いを行い、戦争と破壊を繰り返してきた。またこの欲望は、非建設的な工作でもあった。何故こうした、愚かな人間が歴史に登場し、そしてどれだけ多くの命が消えて行ったことか。

 小さな地域紛争も、大きな世界規模の大戦も、その原因はただ一つである。常に争いを好み、何処の地域にも非常に好戦的な人間がいるということである。抗争を繰り返し、常に争いを起こす事によって、この背後では、天文学的な膨大な利益を手にする一握の集団がいるということである。小は少年少女の暴走族や、街の小さな組の暴力団から、大は国家規模で武器商人として暗躍し、これを戦争見本市として売り歩く軍産複合体まで様々である。

 こうした集団に属する人種は、決して平和を愛好する類ではない。人が争い、血が流れ、多くの生命が失われるところに屯(たむろ)する。
 彼等が起こす出来事も、注意深く観察すれば、自然現象と思われた背後にも、『はっきりとした意図』があり、『演出によって脚色され、仕掛けられる』という、芝居やショー・ビジネスさながらの、シナリオと演出によって構成されている。そしてこうしたには背後の側面には、必ずと言っていい程、協力者がいる。それが知的有識者と称せられる進歩的文化人やシンパサイダーと呼ばれる人達である。

 また彼等は、巨額な報酬で国際ユダヤ金融資本の代理人となり、その歴史的事実すら歪曲し、歴史をも作り替えてしまう知的権威として、大衆を知的分野からコントロールする。そして彼等も、ある意味においては暴力集団や軍産複合体の高級メンバーと一蓮托生である。

 ただ彼等は、虎の威を藉る狐であり、学問の場から破壊的な左翼思想を唱え、あるいは宇宙開発等を口実にして難解な宇宙物理学を説き、こうした学術分野から、大衆の眼を欺くことに長けているので、実はそれとは映らないのである。

 歴史は、特に近代史は、穏微な集団のシナリオと工作によって演出されている。その最たるものが、アドルフ・ヒトラーであろう。

 ヒトラーは下級の税関吏の息子として生まれ、落ちこぼれの劣等生として少年期・青年期を送った彼は、何故突如、世界最大級の独裁者になりえたか。またナチス党(国家社会主義ドイツ労働党)が1923年のミュンヘン一揆以降から、1929年のアメリカの経済恐慌当時、何故、突如第一党の躍り出て、最大級のドイツ国民の支持を得ることが出来たのか。
 そして大いなる不思議は、1933年1月、アドルフ・ヒトラーはドイツ首相になったことである。またナチス以外の政党を非合法化して、ドイツ国民会議を解散させたことである。

 これを考えた場合、彼の潜在的な天才?の側面が、突然変異によって吹き上げたというより、こうした側面が巧妙に利用されて、歴史の舞台に登場したと考える方が正当であろう。

 彼の登場によって、歴史は、世界は戦争に向かう。第一次世界大戦のドイツに課せられた平和条約は守られず、反故同様になって軍備拡大の方向に向かい、ユダヤ人の店からの不買運動と、官庁や法曹界からの追放が始まったのだ。

 そしてこの時の最大の協力者が、巨大ユダヤ金融資本の総帥であったロスチャイルド家(ドイツ語ではロートシルトで『赤い楯』にちなむ)であった。実はユダヤ人虐殺のホロコースト(1939年10月、ユダヤ人は『ダビデの星』という黄色バッチが強制され、30万人が強制収用された)のためにロスチャイルド家から、莫大な資金がヒトラーの許に流れていたのである。

 ロスチャイルド家は同胞ユダヤ人や、シオニズムのために、様々な博愛活動を続けたり、あるいは豹変して、同胞に苦難の、茨薔薇の冠を被せるのである。ヒトラー登場の裏には、こうした隠された事実があるのだ。

 私達はこうした事実を知ろうが、知るまいが、一様に人生を全うする事が出来る。しかし知って人生を全うするのと、知らずに全うするのとは大いに格差が生じる。特に知らずに人生を全うした場合、私達の子孫は、日本の未来を失うことになるからだ。

 さて、武術家あるいは武道家という一種の求道者は、一応、武士道精神に基づいて、その道を精進している。
 試合形式をとって興行を主体とするスポーツ武道、スポーツ格闘技を観戦したり、その実践を愛好するスポーツマンと異なる点は、前者はそのベースが武士道求道であり、後者は試合に勝つことを目的にし、勝った者だけが英雄とする、「一種の抗争」争いと類似する点だ。

 また前者は日本的であり、後者は欧米的であり、欧米の合理主義によって、精神を否定し、肉体を重視しているという点である。こうした側面からも日本精神は、ますます失われ、崩壊寸前の、風前の灯火といえる。
 そしてこうまでに、日本精神を衰退した背後には、進歩的文化人と称する思想工作の、穏微な集団が隠れていたからである。

 明治維新以降その歴史を振り替えって見ると、日本政府が日本国民のために建設されたか、否か、これを考えた場合、極めて疑わしい事実が浮かび上がってくる。

 明治初期から、平成の今日まで、日本政府の主要ポストは一貫して外圧にねじ曲げられ、外国勢力によって支配されてきた。
 即ち、総理大臣、大蔵大臣(財務担当大臣)、外務大臣、文部大臣(文部科学大臣)、軍部(戦前は陸海軍大臣並びに、陸軍は参謀総長、海軍は軍令部総長と連合艦隊司令長官。戦後は防衛庁長官)の六大ポストは、国際ユダヤ金融勢力(フリーメーソンを通じて)によって干渉を受け、『一握の選ばれた人』によって占められてきた。

 このよき六大臣は、外圧支配層の意向を受けて、戦争を計画し、不況や好景気を演出し、日本の膨大な富を外圧へ捧げ続けた。これは今日もその延長上にあり、日本の政治は、正しい政治家によって日本国民の利益のために還元されるという温情の一ト欠片もないのである。では彼等は何故、国際ユダヤ金融勢力の走狗となり、代理人となり続けることに奔走するのか。

 理由は唯一つ。それは自分の家族とその取り巻きの未来永劫の富が保証され、同族会社と同様な甘い汁が吸える特典が与えられるからだ。

 国民は、今回の住民基本台帳のネットワーク登録によって、裁判所の唱える『善良な市民』としての背番号が貼られ、良き労働者(走り続けるラット)として借金漬けの苦海に身を沈め、死ぬまでローンを払い続けるラットゲームに意識的、あるいは無意識的に参加させられている。

 日本人はこうした現実の真相を知らなければならない。

 武術家や武道家は、ただ自流の強弱論を論じたり、肉体的欧米理論で古人の伝承した表皮的な武技に明け暮れるのではなく、もっと根本的な、日本の在り方、国家の在り方を真摯に模索し、今の日本の真の姿を知り、本質を捉えて、正しい現実を見つめ直す事こそ、今、日本人が行わなければならない最初のアクションであり、こうした自覚を持つことが唯の一つの急務ではあるまいか……。

 概ね、世界最強と豪語する素手の格闘家達は、風雪に鍛えた?拳で殴り合い、素足で蹴り合い、一撃必殺を狙う(【註】実際に「一撃必殺」等という世迷い言は存在しないが、空手を修行している初心者はこうした作り話を本気で信じている)
 また、腕に覚えがあり、腕力で相手を捻り伏したとしても、日本刀の鋭さを持つ真剣を構えた達人には叶う筈がなく、また真剣を以て、剣技を極めた達人・名人といえども、M16Aライフルのような高性能の自動小銃を持った一兵卒には叶うわけが無い。

 単に狭義の武道強弱論を持ち出し、その練習のみに明け暮れている実情は、実に有害である。また原水爆や、その他の大量殺戮兵器が開発されている今日、相手に勝つ事のみを目標において狂奔する武道競技は、実に有害である
 軍産複合体において、日進月歩の開発競争が展開される今日、「どちらが強いか」等と優劣競争を競い、これに終始して、勝つことだけを目的に狂奔する武道や武術流派は、人類にとってこれほど有害なものはないのである。

 こうした競争原理に浮かされて、勝敗を競えば、これはただ、時代を十六世紀の戦国の、乱世の世に逆戻りさせただけであって、時代逆行とも言える愚かな現象である。

 またこうした実情が、武人を総して、文化人から一等も、二等も蔑まれ、冷笑される現実があることを知らねばならない。
 文武両道は日本武術の生み出した「友文尚武」の骨子を成す。
 この骨子を以て、江戸時代後期の米沢藩主・上杉鷹山は節倹を励行し、行政の刷新し、産業の奨励に努め、荒地開墾に尽力を尽くしたではないか。

 これこそ名君と謂われる所以で、文武両道の手本であり、また、初代会津藩主・保科正之(会津の藩祖。徳川秀忠の庶子。保科氏の養子。会津23万石で、後に保科近悳と改める西郷頼母は、正之の末裔である)は、将軍家綱を補佐し、社倉を建て領民を保護し、更には儒学を好み山崎闇斎を聘し、また吉川惟足これたるの神道説を学び、その伝授を得た人物として知られるが、名君の名を恣にした文武両道の典型的な鏡とされている。
 彼等は武術の達人でありながら、また「文の世界」でも、その怪物ぶりを見せたのだ。文武両道の意義はここにある」

 曽川宗家の談は、こうした日本人にとって、この美しい瑞穂の国・日本を、愛すべき子孫に伝えるべく、単に一流派の武技論に止まらず、現世を複眼的に、複合的に、あらゆる角度から凝視して、「文武両道」を模索せよとの、国家的救済が込められているのである。

 そして是非付け加えておかなければならないことは、ユダヤ人という、宗教的同宗者の現実である。ユダヤ人という民族的分類は適当でない。彼等は民族問題と錯誤させながら、ユダヤとはユダヤ民族ではなく、ユダヤ教を信仰するユダヤ教徒であるという事が、実際問題である。イスラエルとは、国名というより、ユダヤ教を信仰する複数の他民族が集積した宗教国家なのである。

 この宗教国家が、ユダヤ民族として猛威を振るい、その上層部は、金融大富豪として、そして下層部は虐げられた底辺のイスラエル二流三流国民として、悲惨な生活を送っているという現実である。多く日本人はこうしたことを知らず、ユダヤという国を、「アンネの日記のユダヤ」と称しているのである。(【註】アンネの日記/原題はHet Achterhuisで、「家の後部」の意味。ユダヤ人の少女アンネ・フランク/Anne Frank1929〜1945年、ナチスの迫害を逃れて家族と共にアムステルダムに隠れ住んだ1942年から2年間の生活記録であるが、これはアンネの父親の画策によって、アメリカの女性作家の代筆者によって書かれた創作日記)

 一部において「イスラエル」と「ユダヤ人」を同一視し、これを叩く勝手な歪曲論が持て囃されているが、これは大きな誤りである。
 今日のイスラエルのユダヤ人を見てみると、言葉や身体的特徴は様々で、肌の色も異なり、単に彼等は単純に単一民族ではない。

 イスラエルという国家は、1948年にシオニズム運動(アメリカに棲む迫害されたユダヤ人の人権問題の創作者で、イスラエル国家主義者)の結果パレスチナに流入したユダヤ人が、イギリスの委任統治終了とともに建設した共和国であるが、国土は狭いし、大部分は砂漠である。そしてシオニズム運動に反対するユダヤ人も現実には存在するのである。

 イスラエルの大統領を見ても分かるように、初代のハイム・ヴァイツマンを初めとして、その殆どがアシュケナジー系(白人の肌を持つ、ユダヤ教徒に改宗したカザール人。ハザールとも)のユダヤ人で占められ、またその閣僚もアシュケナジーである。

 彼等は一般的に裕福であり、大学教育を受けて知的水準も高い。それに対してスファラディ系のユダヤ人は、貧しく、知的水準も低い。そして常に後者は「二級市民」のレッテルが貼られ、「二流以下のユダヤ人」としてその地位に甘んじなければならない現実がある。

 ここにイスラエルを構築する「二重構造」が存在するのだ。
 私達はこうした、巧妙に工作された欧米の搾取と矛盾を見逃してはならないのである。

 それはあたかも、吉田松陰が松下村塾を起こし、武士道を貫いて、日本の今の現状を訴え、割拠の思想を体現した、あの人造りの伝統を以て、人はただ歴史の流れを通過するだけでなく、今日の欧米の持ち込んだ右回りの、欲望の膨張・拡散に歯止めを掛ける礎(いしずえ)とならねばならない。

 今、求められることは、左回りの中心帰一の渦を造って、日本人が古来より培った「和」を以て、人民に奉仕をする吉田松陰的な「一粒の麦」である。
 人より一歩先を踏み歩き、先駆者として堂々の意見を述べることは、ある意味で称賛を受けることもあるが、多くの場合は往々にして非難中傷の的となり、無理解の坩堝に立たされるのは、いつの時代も同じである。しかし松陰は殉教者たらんとして、己の身を苦海に投げ出し、受難像を確立することで、かのキリスト同様、強い説得力を持ち得たのである。

 曽川宗家自らが『大東新報』の編集長となり、無私に徹して、心ある未来の日本を背負う青少年に、今日の日本の実像を知らしめる動機は、吉田松陰的な「一粒の麦」である。そして武術家といえども、広い見識を持ち、その中から正しい日本を洞察することは、ある意味で武士道を実践する武人の責務であると考える。

 封建的な専制政治を打倒し、明治維新史の転機を位置付けた歴史的事件に関わった人達は、総て武士道精神を貫いた武術家や兵法家ではなかったか。

 思想家・吉田松陰、山鹿流兵法師範。
 政治家・勝海舟、直心影流男谷派免許皆伝。
 政治家・山岡鉄舟、小野派一刀流中西派免許皆伝、のち一刀正伝無刀流剣術の創始者。
 海援隊・坂本龍馬、北辰一刀流免許皆伝。
 中村半次郎こと桐野利秋、薩摩示現流の達人。
 新選組局長・近藤勇、天然理心流道場宗家。
 教育者で慶応義塾の創始者・福沢諭吉、居合術の達人。
 そして「大いなる東」の大東流構想・蜘蛛之巣伝を説いた元会津藩家老・西郷頼母は溝口派一刀流の達人で、大東流合気武術の編纂者であった。

 なお、西郷頼母は後に、保科近悳と名を改めるが、当時、欧米に分布する、ユダヤ人達(多くは白人の肌を持つアシュケナジー系ユダヤ人)で、特にグラバー・ブレイク・トーマス(坂本龍馬に巨額な援助をし、武器交易商人として亀山社中を龍馬に創立させた。グラバーはアイルランド系のフリーメーソン)のフリーメーソン日本支社長は、気の許せない「毛唐」(金髪の白人系欧米人。特に高利貸しをしていたアシュケナジー系ユダヤ人の金銭至上主義に感化されたアングロサクソンを指す)と見抜いていた。

 西郷頼母、そしてその養子縁組によって縁を結んだ西郷四郎(志田家の三男とあり、保科家に養子縁組みするが、実は養父頼母の実子)は、欧米に対し、こうした冷徹な目でこれを見据え、その欧米社会の構造と正体を知っていたのである。
 西郷頼母の欧米に侮られない日本、即ち「大いなる東」はこれに由来するのだ。

 さて、以上挙げた各人は、各々に思想も異なり、属した団体も異なっていた。しかし敵・味方と分かれながらも、真剣に将来の日本を模索した人物であったことは間違いない。

 ちなみに『大東新報』の「大東」は、西郷頼母の唱えた「大いなる東」であり、頼母の欧米列強を意識した「大東流」の由来は、欧米から侮られない日本の国造りにあり、その精神性と霊的神性を以て、本紙は今もなお、発行されているのである。


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