人類淘汰の時代が始まった
人間の人種と、動物との性を考えて見る
 人種(race)は大きく分けて、次のようになります。
 人間の生物学的な特徴による区分単位を「人種」と言います。
 また皮膚の色を始め、頭髪・身長・頭の形・血液型などの形質を総合して分類されます。
 その人種には、コーカソイド(類白色人種群)・モンゴロイド(類黄色人種群)・ネグロイド(類黒色人種群)の三大人種群に分類されますが、オーストラロイド(類オーストラリア人種群)・カポイド(コイサン人種群)を加えた五大分類も行われています。

 ではどうして、人間には「人種差」が起こるのでしょうか。
 例えば陰陽法の区別から言いますと、白人種群であるコーカソイドと、黒人種群であるネグロイドは、他の有色人種群との比較で見ますと、確かに「色」においては、白人は他の人種群に比べて「陰」となります。
 ところが白人は、黒人あるいはその他の有色人種群より、人間として、「ヒト」の観点から見ますと、「陰」として断じる事は出来ません。この陰陽の区別は、単に人種群の肌の相違だけに止まっているからです。

 黒人や黄色人種群を始めとする内部組織が、白人のそれとは異なっているとは言い難いからです。もし皮下脂肪下の色までが、有色人種群に比べて、更に白いというのであれば、これは確かに「陰」である分けですが、あくまでもその違いは、皮膚組織の範疇に止まるものであり、生物学的には、何ら変わった「陰」の特徴を見い出す事は出来ません。
 問題の観点は、白人を生み出し、白人文化が世界の主導権体制下に繁栄に至った環境に注目しなければなりません。陰陽法で、その他の環境世界を見ても、黄色人種群と黒色人種群を比較すれば、そこには明確な差異が生じてきます。

 白人を生み出したヨーロッパの環境を見ますと、地理的にこの大地は陰陽法で言う「冷帯地帯」に属します。これに比べて、その他の有色人種群の世界は「熱帯」または「温帯」に属します。
 この環境の違いが、人間の各々に、皮膚を組織する「色」として現われてきた分けです。
 色においての陰陽差は、人間そのものに端を発するのではなく、その地域的な環境に違いがあったからです。

 ではこの違いは、食生活において、どのような違いが起こるのでしょうか。
 例えば、白人は冷帯人種ですから、「熱帯」または「温帯」の有色人種群に比べて、その生存と繁栄を目指すならば、大いに「陽の食物」を積極的に摂取しなければなりません。これが白人の動物性蛋白質を摂取する理由です。やがてこうした事から、白人は消化・吸収・排泄という行程の中から、動蛋白の腐敗時間を腸内で短くする為に、小腸の長さが有色人種に比べて短くなるという、遺伝上の変化が起こり始めます。
 ところが有色人種群は熱帯や温帯育ちですから、陽の食物は出来るだけ少なくして、穀物菜食を主体とした「陰の食物」を摂取しなければならなくなります。小腸はこれらの植物性食品が長時間かけて消化・吸収する時間が長くなりますから、当然小腸の長さも長くなります。

 これは衣・住においても例外ではありません。白人はその衣服においても、陽の物を身につけます。例えば動物性の毛皮などです。
 逆に有色人種群は陽の毛皮などを避けて、陰の食物繊維で出来た、木綿などをその衣類とします。
 住居においても、白人は「陽」を取る為に暖房法が必要となり、熱帯や温帯とは異なった住空間が必要となります。
 その為、冷帯人である白人は、「陽」の摂取過剰で、病気になる事が多くなります。これが「陽」の過剰から起こる「熱病」です。この「熱」は次第に硬体に変わり、凝縮と下降を齎しますので、霊的神性は下がり、太く短くの怒気に包まれ、活動的で好戦的になり、その霊的波調は粗く、長波に転じます。そして考え方が物質界中心の唯物論へと移行するのです。

 一方、有色人種群は、熱帯人または温帯人である為、「陰」の性質が現われて、重から軽へと移行し、静謐(せいひつ)を旨として静かである事に徹し、特に、世の中がおだやかに治まる事や太平である事を望みます。性格が温和なのもこの為です。したがって細く長くの生き方になり、陰に徹する事で霊的神性は上がり、霊的波調は密になります。
 特に温帯地帯に棲む、日本人は古来よりこうした考え方で、伝統と文化を受け継いできたのです。したがって精神文化も、東へ行けば行くほど高くなり、西へ行けば行くほど低くなります。

 少なくとも、砲艦外交で欧米が押し寄せるまでの日本文化は、精神的な面や、霊的な面が高く、こうした精神文化が崩壊に至るのは、明治維新以降と太平洋戦争敗戦によって齎されるのです。食生活の欧米化も、こうした古来よりの精神文化が崩壊した為に起こった現象でした。
 そして日本人を襲ったものは動蛋白信仰と、乳製品を始めとする牛乳神話でした。
 やがてこうした事が、「血の穢れ」を招く分けです。

 今、日本人は冷帯人の食生活を満喫し、そして貪り、霊的神性を著しく低下させて、霊的波調を粗くし、低次元な物に交わろうとする要因を孕んだ事になります。こうして「身土不二」の思想は崩壊し、自分の棲む土地の近くで取れた穀物や野菜や海藻類を食べなくなり、好んで軟らかな動蛋白食品や乳製品や、口当たりのよい物ばかりを食べるようになりました。

 またこうした食生活の実態が、しまいには生物一般の生きとし生けるものへの愛情を失なわしめ、利己主義になり、獣欲的な面ばかりが露骨に現われて、不倫や人非人に成り下がり、益々血を穢す現実を作り出しているのです。そしてこれが「肉喰った報い」であり、この「兇いメグリ」は、病気、事故、怪我、家庭不和、裁判沙汰、戦争などのメグリが兇い因縁となって表面化したものなのです。
 肉食をすれば色の乱れを生じます。そしてこれが兇いメグリを作ります。男女の乱れはこうした兇いメグリを一巡させる事によっておこり、それが不幸現象として現われているのです。
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