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●期待を排除して、希望への実践

 健康体を維持しつつ、次の時代の人類として、進化をして行く為には、まず、自分自身の内側に希望を抱き、その実現に向かって成就して行かなければなりません。
 そこでまず、あなたが気付かなければならないことは、「希望」と「期待」の明確な違いです。現実が悲哀に満ちている時、あるいは苦しみにある時、その現実の総てを受け入れて、これを何とか解決しようと藻掻く事であり、こうした場合に、占い師や祈祷師や、神社詣でをはじめとする神社仏閣への参拝は、出来るだけ控えねばならないと言う事です。

 既に述べたように、神社仏閣の神官や禰宜、住職が神秘主義や心霊科学に入れ揚げ、こうした修行をしている、かつての神域や仏域は悪霊の棲家(すみか)と変化しています。単に、御利益が頂けないばかりでなく、逆に邪気・邪霊を背負わされて、体長に変調を来します。現在では、神社仏閣の多くが、正しい正流を発送できなくなっています。多くの神社仏閣は古来から由緒があるものであっても、既に魔界と化しているのです。

 そして要注意は、眷族霊(けんぞくれい)は悪戯(いたずら)をするということを認識しなければなりません。
 昔から、眷族霊はその代償を払えば助けてくれることを多くの庶民は知っていました。また、これに併せて眷族霊も悪戯をすると言うことを知っていました。しかし、現代人は中途半端な無神論者に成り下がった為、こうした昔からの言い伝えを無視して、眷族霊に近付き、願望だけを要求して、その結果、躰を病み、精神に変調を来している人も少なくありません。

 だから霊能人心の変質である狐や狸、猫や蛇と言った眷族霊は、時には取引をして、何かの、お陰を求めようとします。かつては、多くの庶民はこの事をよく知っていて眷族信仰に縋(すが)っていたのです。

 ところが現代は、鎮魂帰神と同じく、ド素人がこうした眷族にちょっかいを出すという愚行が、オカルト雑誌等を通じて流行しています。これは非常に危険なことなのです。

 多くの庶民が眷族信仰をする第一の理由は、その祟(たた)りが怕(こわ)いからです。しかし無知な若者の多くは、そうした眷族霊の威力を試してみたくて、これに近付きます。威力への憧れです。更には、威力や霊力を持ったものに、援助を求めたらどうなるか、といことを試してみたくなります。そして、その結果が「吉」ならば、その噂(うわさ)は忽(たちま)ち広まります。
 現代でも、素人が首を突っ込んだような、新たな新興宗教集団は数多く作られています。

 しかし、こうしたものは、正守護神が発動しない俄(にわか)造りの審神者(さにわ)体験を具現しようと言うもので、更には、五官を超えた交渉であるだけに、非常に恐ろしいものがあります。鎮魂帰神や審神者体験は、その出て来る霊の霊格が低い為に、殆どが人霊が合体した動物霊の魑魅魍魎(ちみもうりょう)です。

 霊界と言う世界が実在することを、実体験で確認するという意味から、こうした審神者体験に精を出す人が居ますが、全般的に見て、むしろ悪しきものを引きずり込んでいる方が少なくありません。酷い場合は、取り返しのつかない重傷を負って、心身の病を発生させ、それがもとで命を落とす事すらあります。霊界と言うものに対し、真当(ほんとう)に精通した人でない限り、こうしたものには関わるべきではありません。人工的な神人感合は、真の正流からの交流は程遠く、むしろ弊害を齎す元凶であると考えねばなりません。



●希望と期待の違い

 さて、再び希望と期待に話を戻しましょう。
 苦悩に陥り、あるいは苦境に面して、一局面であるこうした現実を総て受け入れてしまうと、「希望」はそれ以降、完全に失われます。
 それは、失望は無抵抗を生み、やがて実現の暗闇に妥協してしまうからです。そして、こうした窮地(きゅうち)に陥りますと、心は暗闇の苦海に閉ざされ、自分の周囲も、環境も、境遇と言った、総ての現象が非実在界に出現して、それがあたかも存在するかのように、心に反映してしまうからです。

 したがって自分の身の周りには、闇一色で覆(おお)われた非実在界の現象が顕(あら)われて、これに翻弄(ほんろう)される生活が始まります。こうした一局面の現象人間の姿を見て、人は、不幸と言い、不運と言うのです。
 そしてこう言う、闇一色の幻夢(げんむ)に覆われた時、人は安易に占い師や祈祷師や、神社詣での愚行をやらかしてしまうのです。

 右に、よく的中する占い師が居る聞けば、出かけて行き、また左に、憑衣物(つきもの)を落とす祈祷師がいると聞けば、そこへ依頼に行き、苦しい時の神頼みを始めます。この神頼みの元凶の正体こそが「期待」なのです。
 果たして、自らを見つめ直す事のない人間が、神頼みで、その「期待」は実現されるのでしょうか。
 そして多くの人が「期待」と、表裏一体の関係で行なう事柄が、次に示す通りのものです。

期待願望
期 待 す る 事 柄
先延ばしへの期待
「やればできる……」の願望意識が強く、今日できなかった事を明日に延ばし、「明日こそは」と思って、その方位を期待をかける。
運気向上の期待
自分の遣ること成すことが、総て不調に終わり、これは自分の運気が墜(お)ちているのではないかと、占い師を尋ね、助言を期待する。
厄年祈願の期待
厄年は男が25・42・61歳で、女は19・33・37歳であるが、特に、男の42歳と女の33歳を大厄(たいやく)と言い、その前後の年も前厄(まえやく)・後厄(あとやく)と言って恐れ慎む風があったことにちなみ、これを回避する為に、神社に詣でて、お祓いを受け、厄回避を期待する。
交通事故回避の期待
マイカーを買って、交通事故に遭遇しないように、交通安全のお御守りを車のフロントガラスに下げた。そして事故回避を期待する。
家相と住空間への期待
住空間からのこだわりで、家内安全や風水や家相にこって、これを期待する。
地鎮祭への期待
家を建てるので地鎮祭を行ない、土木・建築等で、基礎工事に着手する前、その土地の神を祀(まつ)って工事の無事を祈願し、地祭(じまつり)を期待する。
合格祈願の期待
受験に際し、神社仏閣に詣でて合格を期待する。
病気恢復への期待
慢性病で苦しみ、その恢復を願って、祈祷・お祓いを享けて、完治を期待する。
金運の期待
金廻りをよくしたいと思い、戎(えびす)神社や稲荷(いなり)神社に詣でて、金持ちへの願望を期待する。
出産無事への期待
生まれて来る我が子が、無事に生まれ、片輪で無い事を神社仏閣に願をかけて期待する。あるいは占い師の姓名判断に期待する。
占いから導く決断の期待
為政者自らが、自分の力量と裁量をもって、善悪・正邪の裁決しなければならない事を、占い師の言に随い、これを期待する。自分で決断しなければならないことを占いに頼る愚行で、無私が徹底できない為政者は、この類を用いるようだ。

 以上、「希望」と「期待」を取り違えて、「期待」に総べてを賭けた場合、その結果は、好ましくないことが少なくありません。
 希望に似て、非なるものは「期待」であり、期待は非実在界と言う現象人間の状態において、現実を「好ましい」ものと「好ましくない」ものの、二通りの現象を作り出します。しかし多くの場合、人間が期待を持ち出す場合、現在が「好ましくない」状態であるから、この状態を好転させる為に「期待」を抱くと言う行動を取ります。

 果たして、この「期待」は成就されるでしょうか。
 窮地に追い込まれて、境遇改善の一大事に、占い師の助言は、不運・不幸を解消する事が出来るでしょうか。
 あるいは憑衣・憑霊されている事を追言されて、祈祷師に除霊を頼み、憑衣物(つきもの)はお祓いだけで容易に墜(おち)てくれるでしょうか。

 更には、経済的な困窮状態を打開する為に、金運頼みとして、戎神社や稲荷神社に詣でても、経済的困窮から抜け出す事が出来るのでしょうか。
 もし、こうした代償への取引の及んだ場合、「希望」は永遠に閉ざされることを心するべきでしょう。

 こうした一連の願望は、「期待」であり、期待する心理が非実在界の現象人間に不安を招き、「期待」に縋(すが)ろうとする迷いを与えるのです。

 迷いは、人生への否定であり、絶望へと繋がっています。したがって現実が、如何に暗闇に閉ざされているように見えても、それを決して認める事なく、安易に妥協せず、心の中の光明を灯して、断固として抵抗する毅然(きぜん)な姿を「希望」と言います。

 もし、あなたが古い概念や固定観念に囚(とら)われて、心を曇らせているのなら、是非《癒しの杜の会》に、ご相談下さい。あならの希望を達成する法則が、必ず見つかるはずです。


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